Valextra ジップパース 12カード

財布は風水的に定期的に変えた方が良いと言われています。財布を7年ぶりに買い替えましたが、キャッシュレス時代に重宝するジップウォレットとして選んだのがイタリアのValextra社が販売する12枚のカードを収納するジップパース12カードになります。
はじめに
財布は定期的に買い替えますが、私自身がハイブランドの財布を持つ意識がなかったので今回初めてハイブランドの財布を選択しています。買い替え前はホワイトハウスコックスのブライドルレザーのロングジップウォレットを使用しており7年でちょうど良いエイジングをした風合いとなっていました。財布も皮製品なので手入れを行い使い勝手の良さから次もホワイトハウスコックスの同じものを購入する予定でしたが、ホワイトハウスコックスが廃業してしまい、ブランドの権利を日本の会社が買取り事業再開を試みていますが、まだ具体的な再開が見えなかった為、別の財布を探している中で選んだのが今回紹介するValextraのジップパース12カードになります。
有名ではないが品質が高いブランド
Valextraというブランドのイメージは、20年くらい前にお世話になり可愛がってもらった先輩が使用しており、モデル名は忘れてしまいましたが少し大ぶりなジップウォレットの形で、ハンドルがついたモデルをその先輩が常用していたのでなんとなく記憶に残っていました。
この先輩は、北米を中心に海外にいることが多く遊び方や旅行の振る舞いなど自分にとっては破天荒で手の届かないような生き方をしている方でした。食事などにご一緒するとお金を払うそぶりも見せないでスマートにお金を払い全てご馳走してくれるような方ですが、バックの代わりに常に持ち歩いていたのがハンドルのついたValextraのジップウォレットで、キャッシュからクレジットカードやキャッシュカード、パスポートや免許証などを全てこのウォレットに入れていました。
自分には届かない生き方をされている先輩の持ち物なので恐れ多い事があり、私の興味の対象とはなっていないのでしばらくValextraと言うブランドの事を忘れていました。イタリアワインのバローロについて教えてくれたのもこの先輩になります。
世界を飛び回り、見識を広めた先輩が選んだものなのでブランドイメージ以前に優れた品質と良く考えられた使い勝手がある商品に間違いはないのだろうと言うのが私のValextraに対するイメージでしたがそれを手にして使いこなすには私のような凡人には恐れ多いのではないかと考えValextraは私の脳裏から消えていました。
財布の選択種
ホワイトハウスコックスの財布の良さに高品質なブライドルレザーで仕立てられている事と、ブライドルレザー用のクリームが用意されているので、定期的なメンテナンスを行うことで新品とは異なる独特のエージングをしていくことがあります。作りもイギリスの会社らしい質実剛健な無駄を拝した作りで使う事で愛着が増していく非常に優れた財布であり革製品でした。
難点はブライドルレザーが固めなので、カードフォルダーからカードが取りにくい事やカードを出す時にジップにカードがあたり傷が入りやすいこと、財布の開口がそこまでないのでお札が綺麗に収まりにくいこと、カードなどが増えカードフォルダーだけでなくポケットなどに収納すると財布の形が崩れやすい事があります。
それでも、自分で革製品を育てている感覚の方が強く使えば使うほど愛着が増していきます。
この愛着が持てる別の財布を探そうと考え物色を始めます。ベルルッティの記事に登場する後輩は、ベルルッティのジップウォレットやルイヴィトンのジッピーを推します。私は、自分自身がハイブランドの財布を持つ事を想像できないので、違う選択種として、時計ベルトで有名なカミュフォルネのジップウォレットかエンリベグリンのジップウォレットが候補に上がります。ベルルッティやルイヴィトンの財布は流石一流メゾンで実物を見るとオンラインショップで見るよりはるかに優れた商品であることがわかります。
ベルルッティのダブルジップのウォレットが気になりますが、実物はしっかりした作りで非常に優れた商品ながら少し大きいので私が常用するバッグで使う事を考えると実用的に難しい事がわかります。
カミュフォルネも優れた商品ながら、欲しい色の入荷が未定であり候補から外れます。エンリベグリンのジップウォレットはハンドメイド感が強く好みですがカードフォルダーが4枚のみで候補から外れていきます。
候補がなかなか決まらない中、過去に尊敬する先輩が使用していた財布を思い出します。ただ畏敬の念から恐れ多いイメージはありますが、20年の歳月が経っているので今なら自分が持っても良いのではないかと考えValextraについて調べます。銀座に路面店を持っていた記憶がありますが公式サイトを調べると路面店は無くデパートなど商業施設にテナントとして出店しています。
有楽町阪急メンズにも入っていますので早速実物を見に行きます。
目利きの先輩が選んだ名品
阪急メンズのValextraを訪問し、財布を見せてもらいます。ラウンドジップ12カードとジップパース12カードと言う2種類の財布でそれぞれのカラーが用意されています。
ラウンドジップ12カードが、センターにジップ式の小銭入れを配置し左右に札入れが蛇腹のようになっているホワイトハウスコックスと同様の財布になり違いはカードが12枚収まります。
ジップパース12カードは、一般のジップウォレットと異なり中央にジップ式の小銭入れを配置せず蛇腹にしない事で左右両方に札入れなどのポケットを独立して持たせたタイプで左右に各6枚ずつカードが収まるタイプになります。
両方とも優れた作りと、Valextraの特徴であるコバの処理が非常に丁寧に処理されておりカード入れもブランドのアイコンであるV字にカットされる事で従来のジップウォレットに比べカードが取り出しやすい工夫がなされています。
表面処理は型押しのレザーですが、見た目よりも柔らかく手に持った感触も良く傷もつきにくい処理がなされています。
サイズも良く考えられており、長さが21cm、高さが11.5cm、厚みが2cmと収納に余裕があり、高さを11.5cmにしたことで片側のポケットにパスポートが収まります。
両方とも非常に魅力的ですが、大きな違いにジップパース12カードは180度財布が開きます。この機能がカードを取りやすくしている事からジップパース12カードの方が私の使用目的に合っているのでジップパース12カードに決めます。
家内と一緒に財布を見に行ったのですが、家内は最近持ち物の断捨離を進めておりクレジットカードはアップルペイにまとめ最小限のクレジットカードと多少の現金が持てれば十分とのことで小銭入れ付き財布6カードを選びます。
家内は元々、エルメスのシルクドインのジップウォレットを長年使っておりここ数年はブルネロクチネリの極小のビーズ細工されたモニーレシリーズのジップウォレットを使っていましたが、もう少しコンパクトな財布にしたいとの事で見せていただいた小銭入れ付き財布6カードが気に入り購入に至っています。
私は黒を選びましたが、女性だと様々な色が用意されています。Valextraの特徴にコバの処理が丁寧で非常に綺麗な処理がなされているのでコバの黒をアクセントにした色を選ぶと楽しめると思います。家内はイエローを選びましたがイタリアらしい柔らかく発色の良いイエローにコバの黒がアクセントとなる可愛らしい財布になります。

写真を見ていただくと片面6枚のカード収納となっていて、ブランドイメージのVの切り込みが入っています。片側にジップ付きの小銭入れのスペースを挟み、札入れが2箇所あり、もう片面がポケットになることで収納力は十分あります。
センターに小銭入れを配置したジップウォレットと異なり、約180度くらい開きますのでカードが非常に取り出しやすい事が特徴でその特徴がこの財布を選んだ理由になります。

非常に丁寧な梱包をしてくれますので、プレゼントとしても喜ばれるのではないでしょうか。
前回 iPhone16 Proの記事を書きましたがここまでの写真はiPhone 16 Proで撮った写真になります。
実際の収納

カードを収納するとカードフォルダーのV字カットが良くわかります。AMEXのカードばかりですが25年来のファンで、2つの法人、個人、個人用ビジネスの4種類を用途に分けて愛用しています。カード種類は、一つの法人がプラチナ、もう一つの法人がグリーン、個人がセンチュリオン、個人のビジネスがグリーンとなっています。AMEXは非常に優れたクレジットカードで長年顧客に対しての様々なサービスを構築しAMEXが生み出し他のカード会社が追従したサービスも多数あります。今回は財布の記事なので割愛しますが機会があれば記事にしたいと思います。
写真は割愛しますが反対側に交通系カードや、免許証、銀行のキャッシュカード、マイナンバーカード、社会保険の保険証などを収納し、用途に合わせて使いやすいようにカードを並べています。収納場所が決まっていますので、すぐにカードを取り出す事ができます。革の適度な柔らかさと丁寧なコバの処理、V字カットでカードの取り出しや収納が非常にしやすいです。
ディテール
Valextra公式サイトより抜粋
ヴィンテージ感のあるデザインのラウンドジップウォレットから着想を得て、贅沢なレザー使いとイタリアの熟練のクラフトマンシップを投入したデザイン。内側にはブランドの象徴であるV字カットが施された12枚のクレジットカード用ホルダー、コンパートメントが2つ、ジッパー式コインケース付き。ライナーはしなやかな革張り。コバと呼ばれる革をカットした端の部分にヴァレクストラ独自の染料”Costa”を手作業で何層にも塗り重ねて磨き上げました。
サイズ:21×11.5x2cm
※手作業のためサイズや重さが若干異なる場合がございます。
終わりに
元々革製品は、ブライドルやコードバンが好きで財布もそのような革を使用したものを愛用してきたのですが愛用していたホワイトハウスコックスが廃業してしまったので別の財布を探してたどり着いたのが今回紹介するValextraのジップパース 12カードになります。私のような革製品好きが選ぶ財布と異なり、機能性と丁寧な手作業、使用する革や染料にこだわり遊びの要素を入れたファッション性などこれまで私が選ばなかった財布になりますが、機能性は抜群でキャッシュレス化の時代にマッチした優れた機能を持つ財布になります。
Valextraについては、過去にお世話になった先輩が使用していたのでなんとなくのイメージはあったのですが、最初に知ってから20年を経てまさか自分が使用することになるとは思いもしなかった出来事でしたので、今回記事にまとめています。
Shop
今回紹介したValextra ジップパース12カードは有楽町阪急メンズ館のValextraさんで購入しています。阪急メンズ館の良さに路面の直営店より商品が覗きやすく気軽に見せてもらいやすいので色々な商品を選ぶ事ができます。Valextraのスタッフの方も非常に親切で色々な商品を丁寧な説明をしながら見せてくれます。ショーウィンドウになくても在庫を持っていますので希望の商品や色などを伝えることで、本当に自分に合う商品を探す事ができます。
ネットショップの写真からイメージするより実物は質感の良さや適度な柔らかさを持っており、手にするとどの商品も非常に丁寧に作られています。バッグや他の革小物も使い勝手やデザイン、質感など非常に良く考えられた商品が多くまさにクラフトマンシップが高い革製品を欲しい方におすすめなブランドになります。染色技術も高いので発色の綺麗な革製品が多く、男性だけでなく女性も楽しめる商品構成なので、週末奥様と覗いてみてはいかがでしょうか。