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  • Dior’s Slim-fit Jeans Black

    Dior’s Slim-fit Jeans Black

    後輩から”還暦でDior着こなしたら素敵だよね”の一言でDiorのアイテムを何点か購入し、従来の私のスタイルにはない着こなしを楽しんでいます。

    [ Diorカシミアピーコートの記事 ]

    私のDiorのイメージは、2000年代エディスリマンが展開した、究極のミニマリズムとも言える、細身で装飾を削ぎ落とし、色は黒、グレー、紺、白という世界観があります。

    現代のDiorは過去にテーマであったミニマリズムだけではない多様性を持つコレクションを展開しています。その中でも過去のDiorのイメージに近いスリムフィットのブラックジーンズを紹介します。

    スリムなブラックジーンズは、10代にバンドをしていた時、長髪にしていたバンドメンバー全員が履いていたものですが、私は、黒い服を身につけるのが苦手で、その後、私だけ膝の破けたブルージーンズを履いていました。当時のスリムなブラックジーンズは確かリーバイスの606でスーパースリムと言われるモデルだった記憶があります。

    今でも、スリムなブラックジーンズは苦手ではありますが、組み合わせるインナーやアウターを考えると非常にスタイリッシュにまとまるアイテムです。

    Rock fashion

    モードの世界の定番テーマにロック的なアイテムがあります。

    このロック的なアイテムがファッションとして扱われるようになったのは、恐らく2000年代に入ってからで、私の10代である1980年代は、おしゃれとはほど遠いスタイルでした。

    ブリーチした長髪、アーティストTシャツにスリムなブラックジーンズは、当時「ヘビメタ」と言われ、バンドマンやヘビーメタルを愛する若者以外は、好奇の目で見られています。

    バンドをしていた当人達は「メタル」と言い、「ヘビメタ」と批判的な言葉で呼ぶ世間を、本物を知らない無知な連中の言葉として受け止めていました。(今考えると健全な若者の反抗心です)

    このスタイルの原点は、イギリスで起きたNWHMと言われアイアンメイデンや、モーターヘッドなど後世でリスペクトされるイギリス発のヘビーメタルバンドとオーディエンスが自然と作ったスタイルになります。

    80年代半ば、LAメタルと言われたアメリカのヘビーメタルバンドが台頭し、金髪に盛った長髪、カットTシャツや、ブリーチアウトし破けたジーンズのスタイルもヘビーメタルを愛する若者やバンドマンに影響を与えています。

    このスタイルも2000年代のドルチェアンドガッバーナが流行らせた、クラッシュデニムブームで一般化します。

    1980年代の日本の若者のロックファッションは今ほど多様化しておらず、長髪、黒のスリムを履いたヘビーメタルか、アーミーパンツと安全靴に髪を立てるかモヒカンにしたパンク(ハードコア)のスタイルくらいでした。

    今や市民権を得て、ロックとは関係ないストリートファッションのようなイメージになっていますが、当時は世間から白い目で見られる格好でした。(若者のロックの原点です。ただ当時はバイト先探すのが大変でした)

    Dior’s Slim-fit Jeans

    ロック的なイメージのある、スリムフィットのブラックジーンズになります。同じ形で、インディゴブルーや、洗いをかけた薄グレーのものも展開されています。

    現代のスリムフィットジーンズなので、履きやすくする工夫が随所にあります。

    • 「ミディアムライズ」 エディスリマン時代はローライズでしたが、現代のDiorは履きやすいよう股上が深く取られています。(初期はブラックジーンズは展開されておらず、リジットに近いジーンズのみの展開でした。)
    • 「軽いストレッチ素材」 エディスリマン時代はコットン100%のデニム生地でしたが、現代のDiorはコットン98%エラストディエン2%と少しストレッチ素材になっています。

    現在の、スリムフィットジーンズの形は、初期のエディスリマンが提案したスタイルをクリスヴァンアッシュの時代に着やすく手直しを行い出来上がったスタイルと推測されます。(この時代は興味がなかったので推測になります)

    スリムフィットのブラックジーンズは、後染め(生地を染める手法)になっており、デニム的な色落ちではなく、長く色を楽しめるような手法で作られています。

    1.後染め

    Dior スリムフィットジーンズ

    後染めした濃黒のジーンズになります。細身に見えますが、深めな股上と腰回りには適度な余裕があり履いた時、適度な皺が出ますので、スタイルが良く見えます。

    2.ボタンフライ

    Dior スリムフィットジーンズ ボタンフライ

    フロントは5つボタンのボタンフライになっています。全てシルバーにする事で、Achromatic(無彩色)のイメージを持たせています。フロントの開口を短くすることで、深い股上をローライズ的に見せ、足を長く見せる工夫が入っています。

    3.リベット

    Dior スリムフィットジーンズ リベットとボタン

    ボタンも、ロゴはトップのみにを入れています。DiorらしいMinimalismの要素がしっかり反映されています。ジーンズながら、ステッチは丁寧に処理されています。こういった細かな作りの良さが、パリコレに君臨するトップメゾンらしいこだわりです。

    Minimalism

    断捨離

    Minimalism = 断捨離という意味を持ちます。エディスリマンがDiorで提案したスタイルはこのMinimalismが徹底されていました。私はこのMinimalismというコンセプトは大好きで、装飾感のない衣類を好みます。

    Diorに限らず、男性服の基本は、制服や作業着のワークウェアから進化していますので、少なからずMinimalismの要素は持っています。ただし、機能や目的に影響が出てしまうMinimalismは本末転倒になってしまいます。

    男性服でMinimalismを感じるアイテムの代表が「白Tシャツ」になります。ネック、袖、胴という最低限の作りで、装飾のないクルーネック、色は白と、人間が身につける最低限の要素で構成されています。

    元はアンダーウェアとして作られていましたが、さまざまな形に進化し春夏シーズンに着用するアイテムとして幅広く使われています。

    Diorは、現代の多様化したコレクションの中でも、スタイルを重視したスリムでモードを感じさせる一部のアイテムで、このMinimalismを徹底しています。

    Achromatic

    Achromatic = 無彩色という意味を持ちます。DiorのMinimalismを形成する要素に、このAchromaticの要素が大きく作用しています。現代のDiorのコレクションだと、一部のアイテムに限られますが、黒を基調とし、白のみを合わせるスタイルは健在です。その優れたシルエットとMinimalismを表現する世界観は、他のブランドでは真似の出来ないものになっています。

    私は、Minimalismのコンセプトは好きですが、Achromaticを構成する黒ベースの服が苦手であり、これまでDiorの黒をベースとしたコレクションに興味を持つことはありませんでした。

    冬季に購入したブラックカシミアのピーコートは、これまでの私の概念を変えるインパクトがありました。カシミアピーコートと共に購入したのが、今回紹介しているスリムフィットジーンズになります。

    Combination

    Diorのスリムフィットジーンズは非常にMinimalismでありAchromaticなことで、組み合わせる服を選ぶアイテムです。カシミアピーコートの記事でも述べていますが、組み合わせが難しい事がDiorの服の特徴でもあります。

    タイトなTシャツ

    白Tシャツでも、ルーズフィットなものとの組み合わせは難しいので、身体にフィットするTシャツを選びます。ルーズフィットが全盛の現代で、タイトフィットのTシャツを探すのは結構難しいのですが、TomFordのアンダーウェアはこの条件にマッチします。

    インナーに選んだのはTom Fordのアンダーウェアの白と、同じくTom Fordのビスコースで仕立てたヘンリーネックTシャツの黒を合わせています。

    黒のアウター

    アウターは、冬場であれば、DiorのブラックカシミアのチェスターコートやピーコートなどDiorのアイテムを合わせるのが最適ですが、春夏シーズンとなると、なかなか思い当たるアイテムが浮かびません。

    私が所有する数少ない黒を基準にしたアウターであるLe Mont ST Michelの黒のモールスキンジャケットを合わせています。このモールスキンジャケットは1930年代の古着で、当時のフランスの工場で、管理職が身につけていたアイテムと言われています。(一般の職員は青を身につけていたそうです)

    サイズ感が絶妙で、適度にエイジングした風合いと、作業着ながら、ボタンやポケットなどのディテールに雰囲気があり、マルジェラの今期のコレクションと言っても通用しそうな尖ったモード感のような雰囲気を持っています。

    タイトなサイズ

    もう一つは、意表をつきますが、Boncouraの昨冬展開した黒のフーデットパーカーを合わせてみました。Diorにアメカジをルーツに持ち、作りにこだわるBoncouraのアイテムは難しそうですが、意外と行けてしまいます。

    モールスキンも、Boncouraのフーデットパーカもサイズが私のサイズよりワンサイズ小さいサイズを選択しています。そのことで、Diorのスリムフィットジーンズと合わせてもシルエットが崩れません。

    スエードブーツ

    ボトムは、Visvimの黒のスエードブーツを合わせています。同じスエードでも黒のチェルシーブーツでラウンドトゥになったもの(John LobbのLowryのスタイル)も相性が良いですが、スエットパーカには合いませんので、先の丸いワークブーツタイプのVisvimを合わせています。

    Tom Fordの白Tシャツ

    Dior スリムフィットジーンズ Tom Fordの白Tシャツを合わせます。

    Tom Fordのアンダーウェアとして展開されている白Tシャツを合わせています。コットン100%で着心地が良く適度にストレッチが効いているので、身体にも良くフィットします。

    Le Mont ST Michel モールスキンジャケット

    Dior スリムフィットジーンズ Le Mont ST Michel モールスキンジャケットと合わせます。

    私が所有する数少ない黒ベースのアウターであるLe Mont ST Michel モールスキンジャケットと合わせています。1930年代のフランスの作業着ですが、サイズ感が絶妙でモード的な雰囲気があります。

    Boncouraのフーデットパーカ

    Dior スリムフィットジーンズ Boncouraフーデッドパーカと合わせます。

    Boucouraが今冬展開した、黒のフーデットパーカーを合わせています。頭で考えると組み合わせとしては合わないアイテムのはずですが、意外と良い組み合わせになっています。

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  • Polo Country Denim Shirts

    Polo Country Denim Shirts

    Diorのボタンダウンシャツと、チノパンツの記事で触れた、90年代にラルフローレンからリリースされていたデニムシャツを紹介します。当時、POLO COUNTRYというラルフローレンのサブブランドとして発売されていたシャツになります。

    [ Dior ボタンダウンシャツとチノパンツの記事 ]

    POLO COUNTRY

    POLO COUNTRYは1988年から1993年までの5年間しか生産されていません。理由は、今でも続くRRL(ダブルアールエル)が1993年に立ち上がり、POLO COUNTRYが引き継がれた形になっています。

    RRLは、ラルフローレンがインスパイアされた古着をベースに、アメリカの服飾史に関わるアイテムを、製造工程にこだわり大量生産では出来ない少量生産の形でリリースされています。

    POLO COUNTRYで展開されたアイテムは、名前通りカントリー調のアイテムを中心にリリースされており。私が所有するデニムシャツもカントリー調のデザインになっています。

    RRLで展開されるアイテムも、アメリカ服飾史のアーカイブとも言える形で展開され、ヴィンテージ加工を含め、開拓時代から続く古き良きアメリカを連想させるアイテムが展開されています。

    RRLの前進となったPOLO COUNTRYのシャツも、アメリカの田舎の牧場で働く方が来ていたような、厚手の頑丈なデニムを程よくヴィンテージ加工しています。

    90年代初頭に販売されていたものなので、現代のスタイリングと考え方が異なり、身幅がゆったりとした当時のアメリカンサイズになっています。このサイズ感も絶妙で、デザインを含め、現代に着ても古さを感じさせない普遍性を持っています。

    Back to basics

    Diorの記事で触れていますが、昨年あたりから、ファッション業界(モードを意識したブランド)は原点回帰的な流れを意識していると感じています。その中でも90年代のポストバブル的なアイテムが目に留まります。

    アメリカントラッドや、イタリア的なソフトスーツといったキーワードを感じるアイテムが展開されています。このキーワードは80年代終わりから90年代初頭に流行したスタイルになります。

    キーワードとなったファッションスタイルのカテゴリー分けは、1980年代から1990年代に生み出されています。(実際にはもう少し前かもしれませんが一般化したのは1980年代から1990年代と考えています。)

    90年代に日本で流行ったアメリカントラッドのスタイルも、最近様々なブランドから展開されています。Diorの記事で紹介した、ボタンダウンシャツや、クリースを抜いたチノパンツのスタイルは、90年代のアメリカントラッドをモチーフにしたと考えられるスタイルになっています。(Diorなのでシルエットが根本的に異なります。)

    21世紀に入り、ファッションもマーケットが拡大し、キーワードやコンセプトが重視され展開されましたが、身につける人がもっと自然に服を楽しめる事を意識し出しているのかもしれません。

    AMETRA

    ボタンダウンシャツにチノパンツのスタイルは、当時で言えば、アメリカントラッドというカテゴリーに分類されます。別記事で紹介していますが、クラシコイタリアという言葉が一般化したのも1990年代半ばになります。

    私の20代はまさにこのアメリカントラッドが好きで、ボタンダウンシャツとチノパンツは良く身につけていました。

    アメリカントラッドは、アイビーリーグに影響を受けています。今風に言えば少し綺麗めなスタイルになります。20代の私はもう少し楽な格好を好んでいたので、シャツをタックインせずチノパンツに合わせていました。

    ボタンダウンシャツが基本にありますが、デニムシャツの厚手の生地の方がジャケット的な感覚で着れたので、着用機会は圧倒的にデニムシャツが多かったです。

    従来のカテゴライズからすると、デニムシャツはアメリカントラッドには入っていませんでした。ラルフローレンがデニムシャツを展開していた事や、90年代の私のように、当時の若い世代がアメリカントラッドのボタンダウンシャツの代わりにデニムシャツを着るスタイルを一般化したので、その後、デニムシャツもアメリカントラッドのカテゴリーに入っています。

    2010年代に入ると、日本独自のカテゴライズであるアメリカントラッドが、「AMETRA」という言葉で世界に向けて紹介され、グローバルマーケットで一般化します。

    当時海外のファッションメディアでアイビーリーグやプレッピースタイルを日本人が救った的な論評も出ました。

    海外の本場のスタイルが日本独自に発展し、逆に輸出するスタイルは、なんとなくナポリピザに似ていいて面白いなと感じた出来事です。(ナポリピザはイタリアでピザ職人の文化が低迷したところに、日本人が価値を見つけ、日本独自のもっちりしたピザ生地を作ったり、日本のピザ職人が本場に行って活躍することで評価されました)

    1990s style

    POLO COUNTRYのデニムシャツが、1990年代初頭のものなので、身につけると1990年代のスタイルになります。面白いのが、30年以上の時を経て身につけても古さを感じさせません。

    30年前同様、タックインせず、チノパンツに合わせて着ています。現代のシャツに比べ、身幅が広く、今のビッグシルエットとは異なる適度なルーズさを持っています。

    合わせたチノパンツも、当時のチノパンツに近い、Boncouraのチノパンツを合わせています。

    インナーはクルーネックの白Tシャツを着ます。当時は、ヘインズのパックTシャツでしたが、今回はTomFordのアンダーウェアを合わせています。

    スニーカーは、当時スタンスミスでしたが、今回はコンバースのオールスターをモチーフにしたVisvimのスニーカーを合わせています。

    1.タックインしないラフなスタイル

    Polo Country Denim Shirts フロントボタンを止めますがタックインしません。

    カントリー風で厚手の生地のデニムシャツなので、フロントボタンをラフに止めてタックインせずに着てもまとまります。全体のシルエットが当時のアメリカンスタイルなので、楽に着れるリラックス感も特徴です。

    2.フロントボタンを開けてジャケット風に着ます

    Polo Country Denim Shirts フロントボタンを閉めずにジャケット代わりに羽織ります。

    初夏や初秋の、Tシャツ一枚では涼しく、シャツでは少し暑い時期には、フロントボタンを開けて薄手のジャケット代わりに着用します。暑かったら腰に巻いてしまいます。

    3.テールのラウンドカット

    Polo Country Denim Shirts 後ろからのシルエット

    後ろ姿も、フィット感を重視せず程よいゆとりがあるリラックスしたシルエットになります。テールのラウンドカットの形も今ほどタックアウトが一般的ではなかった為、長めでカットが深く入っています。

    日常着

    ファッションを意識しない気楽さ

    私の服えらびの原点に、毎日身につけるものは、考えないで着れるものというのがあります。朝起きて目の前にある服を適当に選んで着ることが私の装いに対する基本となっています。

    Levi’sやミリターリーウェアをはじめとしたアメリカンカジュアルと言われる(通称アメカジ)スタイルが好きなのは、シワも気にせず、汚れたら洗濯機で洗えるラフな着用が基本にあります。

    アメカジのアイテムは元々作業着(ワークウェア)が基本にありますので、汚れたりしたら洗って使う事が前提であり耐久性も高い事があります。

    機能を前提で作られたワークウェアですので、機能美が後世で評価された側面があります。その機能美が男性的なことで男性ファッションとして広く定着しています。

    アメリカントラッドも、原則は同じでアメリカの服飾文化が反映されています。アメカジのアイテムより少しフォーマルではありますが、アメリカ的な合理性が反映されているので、日常的に身につける服として非常に優れています。

    20代でアメリカントラッドを好んでいたのは、社会人になっており、休日でも仕事関係の方と遊ぶ機会もあったことから、膝の破けたデニムとスエットやTシャツより、シャツとチノパンツの方が目上の方に失礼ではなかったという事が理由にあります。

    当時は、ブルックスブラザースのボタンダウンシャツを、洗いざらしでボタンを止めずタックインせずにチノパンツと合わせて着ていたのですが、ボタンダウンシャツより扱いと使い勝手の良いデニムシャツを着るようになります。

    若者文化 = サブカルやオタク文化

    ポストバブルであった90年代に、若い世代が注目し愛用したものの中に、今やファション業界に浸透したマストアイテムであるLevi’sの501や、赤サブなどのスポーツロレックスがあります。

    注目され一般化されるきっかけは、ファッションメディアではなく、日本的なサブカルチャーやオタク文化(悪い意味ではなく今や世界的評価されている日本独自の文化)でありモノマガジン系のメディアでした。

    当時の若い世代が、高級な金無垢のロレックスではない、ステンレス製のスポーツウォッチであるサブマリーナーを選び、スーツではなく、デニムに合わせたのは、自分たちの価値観でロレックスを選び出した事が結果的に流行りを作り出したとも言えます。当時流行った一点豪華主義といった言葉も若者文化の一つの象徴でもあります。

    今や、このサブカルチャーやオタク文化で出来あがったスタイルが、世界のトレンドに影響を与えています。

    赤サブや501の話は、後に日本独自に進化し、世界的にも評価されているアメカジに繋がっていきます。

    同様に、日本独自のスタイルを形成していたアメリカントラッドが世界に評価される事になるのは、ファッション業界ではなく一般人であった当時の若者文化の要素が反映されています。

    若者文化の要素から、ストリート感覚も含んでいる事が、日本独自のアメリカントラッドの進化であり、その事が、現在のモードを意識しているブランドに影響を与えているのではないかと考えています。

    世代を選ばない普遍性

    デニムシャツとチノパンツをラフに着るスタイルは、元々、20代の若い世代が(自身の20代)日常的に、無理をしないで服を着るということから出来上がっているスタイルになります。

    加齢により、当時と比べ身体のラインが崩れてしまうのは避けられませんが、当時のデニムシャツとチノパンツのスタイルは、多少身体のラインが崩れていても着用できる程よい余裕を持っています。

    元々が、大きいことは良いことであるというアメリカ文化から来ているもので、多少ルーズに来ていてもシルエットが極度に崩れず、着用すると程よい若々しさが出ます。

    A2の記事で書いていますが、昔からあるアメカジやアメトラの基本的なスタイルは、おじさん的な服の着方にならない一つの回答ですので、同世代の方にもおすすめできる服の着方です。

    [ A-2 REAL McCOY’S 着こなし ]

    デニムシャツ

    Polo Countryが90年代初頭に展開していたデニムシャツなので、当時のシャツの標準的なシルエットで作られています。現代と異なり、ヴィンテージ加工もそれほど一般化されていなかった事で、デニムの色を適度に抜いた程度の加工になっています。

    特筆すべきは、ディテールで、メタルボタンを使用していることと、左右の胸ポケットの形を異なるものにしています。そのことで、シャツとして着ても、ジャケット代わり(カバーオールやGジャン的)に使用しやすいデザインになっています。

    Polo Country Denim Shirts
    Polo Country Denim Shirts

    オーソドックスなデニムシャツですが、メタルボタンの使用と、左右胸ポケットを異なるデザインにしたことで、カバーオールや、デニムジャケット(Gジャン)のような着方を楽しめます。

    Polo Country Denim Shirts
    Polo Country Denim Shirts ロゴ

    Polo Countryのロゴになっています。

    Polo Country Denim Shirts メタルボタン

    シャツ用に作られたメタルボタンや、現代的なヴィンテージ加工ではなく全体的な褪色のみの加工をしていることで様々な着こなしを楽しめます。

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  • Formosa Charcoal Gray Suit

    Formosa Charcoal Gray Suit

    Formosaのカシミアジャケットを購入した、Artigiano ciao オーナーの考えに感銘を受け、クラシコイタリアのスタイルに興味を持ち、クラシコイタリアに属するスーツやジャケットが着たくなります。

    [ Formosa カシミアジャケットの記事 ]

    クラシコイタリアと称されたイタリア各地で仕立てたジャケットやスーツには、何故、優れた着心地と、優れたスタイリングが両立出来ているのか?という疑問の答えを知りたいと考えます。

    私の好奇心を刺激したこの答えを見つけられると、男性の装いにおいて一つの完成したスタイルである、ジャケットやスーツのスタイルをより深く楽しめるのではと考えています。このことは審美眼を磨く事にも繋がります。

    今回紹介するFormosaが仕立てたチャコールグレーのスーツは、BrioniともKitonとも異なる、作り手と依頼者の装いに対する哲学が具現化されています。このことは優劣ではなく、既製品であるBrioniとKitonとビスポークで仕立てたFormosaの違いになります。それぞれの利点と価値の基準は、スーツをどのような形で着るのかの答えの違いとなります。

    Brioni Brunico

    Brioni Brunico

    Brioni Brunicoは2010年以降のスーツなので、タイトでスリムに仕立てられ、モダンなスタイルに感じます。虚飾を排したフォルムは顧客の社会性を重視しているBrioniの哲学を感じます。

    [ Brioni Brunicoの記事 ]

    Tie Your Tie Kiton

    Tie Your Tie Kiton

    2005年のスーツなので、2010年以降のBrioniと比べるとゆったりしたシルエットになります。フランコミヌッチ氏の美学が表現されているスーツなので、控えめながら装いを楽しめるスーツです。

    写真を並べて気がつきましたが、Tie Your Tie Kitonはコンケープドショルダーになっておらず、肩から胸周りが丸い曲線で構築されています。

    [ Tie Your Tie Kitonの記事 ]

    Formosa Charcoal Gray Suit

    Formosa Charcoal Gray Suit

    Formosa Charcoal Gray Suitも2005年のものなのでBrioniと比べるとゆったりしたシルエットになっています。Kitonと同じナポリの仕立てですが、こちらはコンケープドショルダーになり、フォルムも少し直線的でシャープに感じます。

    古着で購入という形で、私が引き継いだスーツですが、身につけると優れた着心地の良さを感じ、より男性的な魅力を程よく(この程よくが重要です)表現できる、優れたスタイリングを持つスーツになります。

    Formosa Charcoal Gray Suit

    海辺で撮影していますので、潮風が強く、生地が柔らかく軽い為、クリースが開きトラウザーズが膨らんでしまいます。実際は写真で見るほどトラウザーズは太くなく、程よい太さのスッキリしたシルエットになっています。

    要人の護衛服?

    写真を撮り、自身が着た姿の印象が、購入時に、鏡の前で確認した姿から想像していたものと良い意味で異なります。私の個人的な印象ですが、私がFormosaのスーツを着ている姿から、どのような人物を連想するか?と考えると、最初に浮かんだのは、あくまで映画の世界ですが、要人の護衛を行うシークレットサービスのような職業の人になります。

    チャコールグレーのスーツがダークネイビーに匹敵するフォーマルな色のスーツなので、ブリオーニのスーツのように、ビジネスや公職といったイメージを連想していたのですが、見事に裏切られました。

    映画の世界を考えると、ダークスーツに帽子を被り、サングラスをしたら、ゴッドファーザーなどのイメージからマフィアのようなスタイルになりそうですが、そうはならず、要人の護衛を行うシークレットサービスのスタイルになっています。

    このシークレットサービスに見えることに、Formosaの仕立てと、ビスポークを依頼した前オーナー両者のセンスの良さを感じています。何故シークレットサービスに見え、そのセンスに感銘したのかを考察するとナポリ仕立てのスーツの一つの側面とナポリのサルトであるFormosaで仕立てる意義が見えてきます。

    1.シルエット

    Formosa Charcoal Gray Suit 正面から

    Formosaのカシミアジャケットの記事で触れていますが、Formosaの仕立ての特徴に、ジャケットのシルエットが縦長のスッキリとしたシルエットになるよう仕立てられています。

    2.襟周りの仕立て

    Formosa Charcoal Gray Suit フロントボタンを開けてもスタイルが崩れません。

    フロントボタンを外し前を開けてみます。Formosaの襟の特徴に、緩いカーブが入る事で、前を閉めても開けてもスタイリングが崩れない事があります。

    3.胸から肩の仕立て

    Formosa Charcoal Gray Suit コンケープドショルダー

    カシミアジャケットでは、それほど感じなかったコンケープドショルダーが良くわかります。ジャケット全体でシルエットを見ると、一番細いお臍上から肩と腰に広がるシルエットがXの字に見えます。

    4.バックからのシルエット

    Formosa Charcoal Gray Suit 背後からのシルエット

    後ろから見ると、Formosaの特徴である縦長に見えるスッキリしたシルエットがより良くわかります。実寸より長くスマートに見えるのは、仕立ての良さに起因しています。

    5,生地感

    Formosa Charcoal Gray Suit 生地感

    色味はオーソドックスなチャコールグレーの生地になります。ビスポークなので生地の詳細はわかりませんが、感触から高番手の柔らかいウール生地を使っていることがわかります。

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  • サーバー移行完了

    サーバー移行完了

    2026年5月11日に、Xserverから正式に、サーバーのアップグレードがアナウンスされました。

    現在、私が契約しているプランであるビジネススタンダードのサーバーがアップデートされます。

    従来のプランで利用できるデータベースがMariaDB 10.5.xとなっています。新サーバーではMariaDB 10.11.xが利用出来るようになります。

    当サイトは、WordPressで構築しています。最新版である6.9.x系を使用していますが、WordPress公式Webサイトで推奨される、必須要件は以下になっています。

    WordPress必須要件

    • PHP 8.3 以上
    • MariaDB version 10.6 or greater OR MySQL version 8.0 or greater
    • Nginx または mod_rewrite モジュールありの Apache
    • HTTPS 対応

    現状のサーバーでは、データベースの必須要件を満たしていないので、WordPressの必須要件を満たす為に、サーバーをアップデートする必要があります。

    Xserverのアナウンスによると、新規申し込みは、全て新サーバー対応していますが、過去に契約したサーバーに関しては、契約時期により対応が異なります。

    • 2026年5月11日以降の新規申し込み : 新サーバー
    • 2024年6月12日11:00 以降に発行された共有サーバ : 2026年6月以降、順次、弊社にてMariaDB 10.11への更新を実施予定
    • 2024年6月26日11:00 以降に発行されたマネージド専用サーバー : 2026年6月以降、順次、弊社にてMariaDB 10.11への更新を実施予定

    私の契約時期は2023年なので、上記の条件には該当していません。

    • 2024年6月12日以前に発行された共有サーバー : MariaDB 10.11 対応サーバーの利用をご希望の場合MariaDB 10.11 に対応したサーバー環境へ移行可能な、「新サーバー簡単移行」機能をご利用ください。

    サーバー移行を自身で行うことで、新サーバーに移行できるようです。

    「新サーバー簡単移行」機能を調べて早速移行手続きを進めます。

    実際の移行

    実際に移行手続きで行った処理については、姉妹サイトであるDrupalで構築したサイトで記事にしています。

    Xserverの「新サーバー簡単移行」の実行と、MariaDB10.5.x → MariaDB 10.11.xになりDrupal 10.6.8 → Drupal 11.3.9にアップデートする過程を記事にしています。

    [ #D39 Drupal Core 11.3.9 #1 環境整備 ]

    [ #D40 Drupal Core 11.3.9 #2 10.6.8からのUpdate ]

    記事を読むと、手間がかかったように感じますが、実際の作業はそれほど時間がかからず移行が済んでいます。

    実際の移行は、旧サーバーから新サーバーに、データ丸ごとコピーを行い、DNSの切り替えまでをXserverが自動化していますので非常に簡単に移行が完了します。

    時間がかかるのは、データのコピーとDNSの反映でそれぞれ数時間(実質2時間程度)で処理が完了し、完了すると、登録メールに通知が来ますので空いた時間を見つけて処理を行えばそれほどの手間はかかりません。

    注意点は、サーバー名とIPアドレスが変わりますので、ローカル側のソフトウェアで使用している場合、ローカル側の設定を変更する必要があります。私が変更したのは、メールクライアントの、送受信サーバーの設定のみでした。

    移行の手順は以下になります。

    1.移行申請

    2.実際の移行 「このプロセスは数時間かかります。」

    3.移行完了後の動作確認 「問題があればここで旧サーバーに戻せます。」

    4.問題なければ移行

    5.DNSの切り替え

    6.DNSの反映 「DNSの反映は今回の移行に関わらず数時間かかります。」

    と進みます。3.移行完了後の動作確認 で問題があった場合、移行を取り消して旧サーバーでそのまま運用することも出来ます。(移行完了から14日間は、旧サーバーに戻せます)

    私の場合は、Drupalを動かすために、システム領域で使うPHPのバージョンを変更しており、そのシンボリックリンクに問題があったので、修復の必要やDrupalのメジャーアップデートも同時に行ったので多少手間がかかりました。

    WordPressのみの運営であれば、移行手続きのみで作業が完了します。

    処理速度の向上

    データベースが新しくなるので、全体の処理が早くなります。管理画面の表示速度を含めWebサイトの表示速度も上がるので、移行のメリットは十分あります。

    LTS

    「Long Term Support(ロングタームサポート=長期サポート)」の略称です。特定のバージョンについて、長期間にわたりバグの修正やセキュリティアップデートなどの保守サポートが提供される仕組みを指します。

    今回、アップデートしたMariaDB 10.11.xですが2028年2月16日までサポートされています。

    [ MariaDB メンテナンスポリシー ]

    WordPressは今年 6.9.x → 7.0 → 7.1 → 7.2とアップデートしますが、今回のアップデートで必須要件を満たしています。

    ※ この記事を書いている途中で、当サイトのWordPressも6.9.4から7.0にアップデートしました。

    ロードマップ

    WordPressの具体的なロードマップと必須要件の対応状況が見つけられなかったので、Drupalのロードマップを参照します。Drupalはロードマップに具体的に必須要件も記載されています。

    WordPressは、公式に今後の7.0.xの要件が公開されていませんが現状のPHP 8.3.x系とMariaDB 10.11.xで恐らく問題なく動くのではと考えています。今後PHP 8.4.xないしPHP 8.5.xに対応するする必要があるかもしれませんが、新サーバーは対応しているので問題ありません。

    DrupalはPHPのバージョンを、現在使用しているPHP8.3.xからPHP8.4.xにアップデートすることで、今後リリースされるDrupal 11.4.x > 11.5.xに対応するので2028年の12月までサポートを受けられます。

    参考までに、Drupalは2026年12月にリリースされる次期バージョンDrupal 12.xの必須要件がMariaDB 10.11xになります。メジャーアップデートに伴い、PHPの必須要件が8.5x以上となっていますのでPHPのバージョンアップを含めて対応する必要があります。

    Drupalで使用中のCivic Themeの対応状況を見て、メジャーアップデートに対応すれば良いので、実際の対応はリリースから少しタイムラグがあると考えています。

    サポート期間の延長

    WordPressもDrupalもMariaDB10.11.xのEOL(End of life)を想定して開発されていますので、今回新サーバーに移行を行った事で2028年2月16日までは、セキュリティサポートを受けられます。

    XserverのPHP は8.4.x 8.5.xも対応しています。必要あらばPHPのバージョンアップも問題ありません。

    Xserver ビジネススタンダード

    このWebサイトは、Xserverが提供する共有ホスティングプランである「Xserver ビジネススタンダード」上で動いています。当Webサイトでは、運用や技術上の記事は書いていないのですが、私が学習用に運営しているDrupalのサイトの記事で多少触れています。

    [ Xserver ビジネススタンダードの記事 ]

    上記の記事はDrupalを使う前提で書いていますが、Xserver ビジネススタンダードの真価の一つとして、WordPressとの親和性の高さがあります。元々、企業のWebサイトのホスティングを目的としていますので、企業が必要な機能は全て網羅されています。(個人向けより機能が手厚いです)

    専任の技術者がいなくても、会社のWebサイトを構築し、会社のドメイン取得と管理を行い、SSLの設定やスタッフのメールアドレスを設定するといった処理は、管理画面で全て完結します。

    WordPressの優れた点は、PHPとDBとApacheとSSLというサーバー要件に必須項目はありますが、サーバー側が対応していれば、ユーザーは特に意識することなくWordPressを使いWebサイトを構築し公開出来ます。

    Xserverは、Webサイトを構築し運営するために必要な機能を、管理画面に用意し、非常に簡単な操作で利用出来ます。このXserverの管理画面とWordPressの管理画面のみで、Webサイトを構築し管理出来ます。

    簡単な操作と応用幅の広さ

    XserverとWordPressの組み合わせの使い勝手は非常に良好であり、ほぼGUI上で完結するシステムは、それほどの知識を持たないユーザーでもセットアップから運営まで行える優れたインターフェース持っています。

    特筆すべきは、WordPress以外の使い勝手においてもある程度の自由度も持っています。

    コンソールを使ったカスタマイズなどの設定は、公式にはサポートしておらずユーザーの自己責任において行う必要がありますが、これは他のホスティングやAWSやGCPなども同様ですので特に問題ありません。

    追記

    余談となりますが、Xserverビジネススタンダードなど共有サーバーで、WordPressなどのCMS上で利用するPHPと、ターミナルでphp -vで確認したPHPのバージョンが何故異なるかが疑問でしたので考察します。

    異なるPHP?

    WordPressやDrupalはいわゆるWeb上で動くシステムでありシステム的に考えるとWeb領域で動作します。

    Xserverで考えると、WordPressもDrupalもデイレクトリは、Web領域であるpublic_html以下にインストールします。

    WordPressのインストール先は
    $ home/../../hooked-on01.com/public_html/wp-content
    のような形でWeb領域にインストールされます。
    
    Drupalのインストール先はサブドメインなので以下のディレクトリにインストールされます。
    $ home/../../hooked-on01.com/public_html/drupal.hooked-on01.com/プロジェクト名/vender(Drupalのディレクトリ)
    のような形ですが、WordPress同様Web領域にインストールされます。
    
    Web領域のPHPのバージョン
    WordPressの管理画面
    サイトヘルス > 情報 > サーバー PHP バージョン 8.3.30 (64ビット値をサポートしています)
    Xserverの管理画面で設定したPHPのバージョンと同一
    
    システム領域のPHPバージョン
    $ php -v
    PHP 8.0.3
    Copyright (c) The PHP Group
    Zend Engine v4.3.30, Copyright (c) Zend Technologies
    Xserverの管理画面で設定したPHPのバージョンと異なるバージョン

    Xserverの管理画面から指定できるPHPはこのWeb領域で使用するPHPを呼び出しています。

    システム領域のPHPは、Xserverの管理画面を動かしていたり、cron処理の更新などサーバー側の処理を行なっています。ユーザーが勝手に触るとXserverの管理画面やシステム上の処理に支障が生じてしまうため、一般ユーザーが勝手に触れないように設定されています。

    Web領域のPHPのバージョンは、サーバー領域ではなくユーザーが使用するWordPressなどが指定するバージョンを使用するので、Xserverは管理画面上でPHPのバージョン指定が出来ます。

    Drupalで必要なWeb領域外で使用するPHPのバージョンを上げたい場合は、サーバーにインストールされたDrupalに必要とするPHPのバージョンにシンボリックリンクを貼ることで対応出来ます。(WordPressでは恐らく必要ありません。)

    詳しくは、ページ上部に記載した、Drupalの記事を参照ください。

    WordPressとXserver

    Xserverが優れていると感じるのは、WordPressを使いWebサイトを構築し、運営するのであれば、

    1. WordPressを動かす必須要件を最初から用意している。
    2. もし、年月とともにWordPressのバージョンがアップデートされ要件が変わってもPHPのバージョンアップは管理画面上から行えるので、コンソール操作の知識はなくても対応出来る。
    3. 様々な操作に簡易なテンプレートが用意されている。
    4. データベースの設定も管理画面から行えます。
    5. 他にもドメイン取得の簡単さや、ドメイン取得からWebサイト構築までのプロセスがほぼ管理画面上で行えます。
    6. セキュリティツール、WAFやCDNもボタンひとつで設定可能

    が非常にわかりやすい事があります。

    GUIの恩恵

    XserverでWordPressを動かすのであれば、Xserverの管理画面と、WordPressの管理画面だけで全てが完結します。この恩恵は大きく、世界のWebサイトの43%を占めるWordPressの操作性と機能、WordPressの普及率の高さから動かすインフラの整備が進んでいる事がXserverのインフラでも実践され利用者に提供されています。

    おわりに

    今回、Xserverビジネススタンダードのデータベースをアップグレードしたので、懸念であった、WordPressやDrupalのEOLの問題が解決出来ました。

    サーバーを旧サーバーから、新サーバーに移行する手続きを行うことで、簡単に対応出来るので、WordPressでサイトを運営されている個人や会社の方も検討されてみてはいかがでしょうか。

    今回のサーバーアップデートは、使用データベースであるMariaDBのアップデートですが、EOLの対応だけでなく、新しいバージョンになることで、処理速度が上がります。

    記事でも触れていますが、XserverとWordPressの親和性は非常に優れており、初めてWordPressを使う方でも挫折する事なくWebサイトを構築し、運営する事が出来る優れたインターフェースが用意されています。

    私が使用するビジネススタンダードのプランは、会社での利用は勿論のこと、個人の利用でも使い勝手が良く、料金面とパフォーマンスのバランスの取れたプランになっています。

    [ Xserverビジネス ]

  • Visvim Western Shirt

    Visvim Western Shirt

    私は、ウエスタンシャツが大好きで、複数のウエスタンシャツを持っています。過去に大阪のNew Air VintageさんがリメイクしたWranglerのウエスタンシャツを紹介しています。

    [ Wrangler Western Shirt (New Air Vintage) ]

    元々古着が好きで、アメリカのオリジナルのものを好みますが、スタイリングを考えると、現代的な解釈をしたものの方が様々な着こなしを楽しめます。ウエスタンシャツはデニム同様、作業着からファッションアイテムとして評価され進化しており、様々なブランドが独自の解釈で作りあげたものを展開しています。

    私は数あるウエスタンシャツの中でも、現代的な解釈をしながらも、生地や作りを含めオリジナルの要素をしっかり残したものを好みます。

    ウエスタンシャツを、現代的な解釈で着やすくした代表例が、ブルネロクチネリのウエスタンシャツになります。ウエスタンシャツのフォルムを用いていながら、イタリアの上質な生地や職人の優れた技術で仕立てていますので、ドレスシャツの要素もありジャケットのインナーとしても楽しめます。

    ブルネロクチネリのウエスタンシャツは、スタイルはカジュアルながら、作りはフォーマルシャツで、ブルネロクチネリらしい上質なコットン生地で作られています。Wranglerなどの軽いオンスのデニム生地で作られたオリジナルのウエスタンシャツと比べると柔らかく着心地に優れていますが、着込む事でのエイジングを楽しめるようには作られていません。

    SOCIAL SCULPTURE SHIRT DMGD

    今回紹介するVisvimのウエスタンシャツである、SOCIAL SCULPTURE SHIRT DMGDは、厚手のデニム生地を使いオリジナルのフォルムや生地の質感を継承し、ヴィンテージアイテムの魅力的な経年変化を取り入れながらも、サイズ感は現代的な解釈で作られています。

    Visvimは、古着を含め、もう少し広範囲なアメリカの伝統的な服飾にインスパイアされたアイテムを展開しています。ネイティブアメリカンの伝統や、日本の伝統工芸、世界で大事に残るものづくりの手法などを取り入れた非常にこだわったもの作りをしています。

    Visvimの優れたセンスと、過去の工芸技術への敬意などを含めた徹底したこだわりで作られたVisvimの展開するウエスタンシャツであるSOCIAL SCULPTURE SHIRT DMGDを紹介します。

    1.Visvimのデニムの質感

    Visvim SOCIAL SCULPTURE SHIRT DMGDとSOCIAL SCULPTURE 01 SLIM DMGD-45

    デニムの糸からこだわり、インディゴ染めの手法、デニムとしての質感、古着に対する深い研究と敬意をもとにヴィンテージ加工を致したVisvimらしいウエスタンシャツです。写真に写っているデニムはSOCIAL SCULPTURE 01 SLIM DMGD-45という、Visvimが定番で展開しているスリムストレートのデニムになります。

    2.比較例 ブルネロクチネリのウエスタンシャツ

    ブルネロクチネリ ウエスタンシャツ

    現代的な解釈という視点で例に挙げたブルネロクチネリのウエスタンシャツになります。見ての通り、形はウエスタンシャツですが、生地感が全くの別物で、カジュアルにもジャケットなどのフォーマルウエアの着崩しにも使える優れたシャツになります。

    3.比較例 Wranglerのウエスタンシャツ

    New Air VintageがリメイクしたWranglerのウエスタンシャツ

    過去に記事にしているNew Air VintageがリメイクしたWranglerのウエスタンシャツになります。デニムのオリジナルがLevi’s 501と同様ウエスタンシャツのオリジナルがWranglerであるので一番自然に見えます。肩周りや身幅の余裕やアームホールの太さが現代的なウエスタンシャツとの相違点ですが、これくらいのシルエットの方がカジュアルに着るのであれば一番使いやすいと感じています。

    4.Visvim SOCIAL SCULPTURE SHIRT DMGD

    Visvim SOCIAL SCULPTURE SHIRT DMGD

    Visvimが展開するヴィンテージ加工をしたウエスタンシャツであるSOCIAL SCULPTURE SHIRT DMGDになります。上記比較例のWranglerより現代的なスタイリングながら、ブルネロクチネリほど、現代的に寄せていないので、ちょうど良い塩梅で着やすいウエスタンシャツになります。ヴィンテージ加工に独特の癖があるので、これ一枚で世界観を出せる優れたウエスタンシャツです。

    Visvim

    過去に記事にしているジャーマンコードを使ったスリムフィットのストレートパンツであるFLUXSUS 01 SLIM G.CORDSが、非常に着やすく、様々なアイテムと合わせやすかった事から、Visvimの他のアイテムに興味を持つ中で選んだウエスタンシャツになります。

    [ FLUXSUS 01 SLIM G.CORDS ]

    Visvimのアイテムは、ファッション史のなかで、過去に作られたアイコニックな衣類を、独自の視点で再構築しています、他のブランドも同様なアプローチをしていますが、Visvimは非常に研究熱心なブランドであり、より深い理解から、モチーフにした衣類の本質を踏まえた上で、Visvimが考える最良の形で再構築しています。

    この、リメイク的な再構築の仕方が絶妙で、歴史的に評価されたヴィンテージ衣料の良さを、現代の時代感と合わせる塩梅が非常に優れています。(社会性や永続性といったトレンドとは異なる要素もしっかり踏まえています)

    トレンドという服飾には欠かせない要素を持ちながら、長年愛用できる普遍性と永続性という相反した価値観をVisvimが展開するアイテムは持ち合わせています。

    意味を持たせたリメイク

    一例として、ヴィンテージ衣料のエイジングといった魅力的な構成要素を、素材選びや加工にこだわりエイジングの本質を追求する事で、ヴィンテージ衣料の復刻(これは非常に魅力的な世界ですが、ファッションという観点からすると、王道から外れた少しマニア的なものになってしまいます)とは異なる形で構成しています。

    ヴィンテージウエアの研究を熱心に行い、同じ素材、同じ製法で現代に復刻しても、同様にはならないというテーマへの挑戦を継続的にしています。試行錯誤から様々な要素を理解した上での物作りを行い、細かな違いや、省かれてしまう手間を惜しまない事もVisvimの特徴です。

    このことで、物作りの目的がプロセスに惑わされるという落とし穴に陥らない一貫した姿勢で物作りを行うことで永続性や普遍性を持たせています。

    表現が難しいのですが、ヴィンテージ衣料や古着文化、そこにインスパイアされたアイテムには、定番アイテムやキーワード、誰もが知る価値といった評価基準がありながら、実際に身につけてみたらファッションとして消化しきれないものも多々あります。

    ヴィンテージ衣料や古着の着こなしの難しさをVisvimの視点でファッションとして成り立つように消化し、提案することで、ヴィンテージ衣料を着こなす難しさをVisvimのアイテムを選ぶことで解決しているようなイメージがあります。

    SOCIAL SCULPTURE SHIRT DMGD

    SOCIAL SCULPTURE SHIRT DMGDと長い名称ですが、Visvimのアイテムは独特の名前がついています。

    • SOCIAL SCULPTUREは、Socialは生活とSculptureは彫刻を組み合わせた言葉でVisvimの着用者の生活により、デニムが風合いを増すと彫刻のように変化することを意味しています。Visvimのデニムを履き続けることで将来ヴィンテージのデニムのような風合いなるといったコンセプトを表しています。
    • SOCIAL SCULPTURE SHIRTはVisvimのコンセプトで、将来ヴィンテージのように風合いを増すデニムシャツであることを表しています。
    • DMGDはダメージ加工を表しています。

    着用例

    私はウエスタンシャツやデニムジャケットを着る際、上下デニムで合わせる着こなしはほとんどしません。Visvimのアイテムの面白さに、従来の私の価値観を変えるだけのインパクトがあり、VisvimのウエスタンシャツにVisvimのデニムを合わせています。

    ウエスタンシャツの作りやヴィンテージ加工と、合わせたデニムの作りとヴィンテージ加工に、両者とも新品ながら、時間軸のズレのような要素が含まれています。この時間軸のズレが、従来やぼったくなりがちなデニムオンデニムのような同色の着こなしを、洗練された選択に見せてくれる魔法のような作りの面白さがあります。

    古着やオリジナルアイテムで、このような形を揃えるのはなかなか難しく、古着を愛し、研究を重ねたVisvimらしい視点で作られています。

    1.SOCIAL SCULPTURE SHIRT DMGD

    SOCIAL SCULPTURE SHIRT DMGD前面から

    オーソドックスに、ボタンを止めて着ています。ボタンを止めることで、このシャツのフォルムが良くわかります。

    ヴィンテージ加工の上手さが際立っていますが、肩幅から身幅、身丈、袖丈のちょうど良いサイズ感。襟の大きさやパッチポケットの大きさを含め、どのように着てもVisvimが作り上げた世界観が表現され、普通に見えながら、普通ではないウエスタンシャツの着こなしが楽しめます。

    2.後ろからのシルエット

    SOCIAL SCULPTURE SHIRT DMGD 背面から

    後ろ姿もしっかり計算されており、紺一色の同色系でまとめる難しさとは無縁の洗練されたシルエットを構築しています。

    3.全体のシルエット

    SOCIAL SCULPTURE SHIRT DMGDとSOCIAL SCULPTURE 01 SLIM DMGD-45のセットアップ

    上下のセットアップで着ると、ウエスタンシャツとデニムのヴィンテージ加工の差が良くわかります。Visvimの凄さを感じる理由に、ウエスタンシャツのエイジング処理が絶妙で、シャツのエイジングとデニムのエイジングに差をつけることで、色差のある同色のセットアップの難しさを解決しています。

    4.フロントボタンを閉めずに着てみます。

    シャツのボタンを開けてしまいます。

    シャツのボタンを開けて、白Tシャツを見せることで、全身紺色の組み合わせの中に、色合いの変化が生まれます。

    5.全体のバランス

    白Tシャツが見えることで全体のバランスが取れます。

    全身のスタイルのバランスもタイトにまとめながら、細すぎない絶妙なシルエットになっています。

    6.ウエスタンシャツを腰に巻いてしまいます。

    シャツを脱いで腰に巻いてしまいます。

    ウエスタンシャツを脱ぎ腰に巻いています。アメカジの着方でよくあるスタイルもVisvimのセンスの良さで非常に綺麗にまとまり洗練されています。

    ディテール

    • SOCIAL SCULPTURE SHIRT DMGD
    • 8oz
    • ダメージ加工
    • 100%綿
    • 色 インディゴ
    • サイズ1

    組み合わせ

    • ウエスタンシャツ : Visvim SOCIAL SCULPTURE SHIRT DMGD
    • パンツ : Visvim SOCIAL SCULPTURE 01 SLIM DMGD-45
    • 白Tシャツ : Tom Ford
    • 帽子 : ボルサリーノ
    • スニーカー : Visvim SKAGWAY LO

    おわりに

    Visvimのウエスタンシャツは、New Air VintageのWranglerのウエスタンシャツのような古着が完全に褪色した物ではなく、褪色を含めたエイジングの途中経過を表現したことで、購入したユーザーがその後のエイジングを楽しめるように作られています。

    ブランドのコンセプトにもある、購入者一人一人のヴィンテージを提供するという趣旨で作られており、リジットほど硬くはありませんが、8ozのしっかりしたデニム生地を使い、適度な洗いをかけていますので、程よい硬さが残り着込むうちに柔らかくなり、洗いをかけることで、世界に一枚の魅力的なエイジングしたウエスタンシャツが出来上がります。

    Visvimは世界的にも評価が高く、一般の服好きから、有名なクリエーターまで顧客層が幅広く、Visvimのファンは、他のブランドの愛用者に比べ、熱烈なファンが多い事も特徴です。

    素材を含め徹底した研究を重ねた作りの良さに加え、独自のセンスやさじ加減など、服の魅力を構成するエッセンスをふんだんに持ちながら、あえて表に出さず、ユーザーが手に取り、実際に着ることで価値を理解し、長年着込むことで愛着を持てるようなモノづくりを一貫して続けていることが、私が惹かれるVisvimの魅力でもあります。

    Shop

    今回紹介したSOCIAL SCULPTURE SHIRT DMGDを購入したのは、中目黒にあるVisvim General Storeになります。

    Visvimの世界観を古民家をリノベーションした素敵な空間でご覧になれます。

    お店についての詳細はFLUXSUS 01 SLIM G.CORDSの記事でまとめていますのでそちらをご覧ください。

    [ FLUXSUS 01 SLIM G.CORDS ]

    Visvim公式Webサイト

  • Dior’s take on traditional style

    Dior’s take on traditional style

    今冬は、後輩から”還暦でDior着こなしたら素敵だよね”の一言でDiorのアイテムを何点か購入し、従来の私のスタイルにはない冬の着こなしを楽しんでいます。

    [ Diorカシミアピーコートの記事 ]

    過去のイメージから、Diorを始めとしたパリコレなどのコレクションで活躍するブランドは、デザインは優れていましたが、素材の選び方や、仕立ては、本格的なサルトリアや、素材にこだわるラグジュアリーブランドほどこだわっていない印象がありました。

    今冬購入したカシミアピーコートはその印象を見事に裏切っており、素材も仕立てもサルトリアや、ラグジュアリーブランドと言われるブランドに負けないクォリティを持っています。

    従来の私は、アメカジが好きで、カジュアルウエアとして着るものに素材や仕立てのこだわりより、実用性を重視した服飾を好んでいます。そのことから素材や仕立ての良さが生み出す上質さや品格をあまり求めていなかったのですが、他記事で紹介しているように歳を経て、従来持っていた考え方にも変化が出て来ています。

    [ Formosa カシミアジャケット ]

    [ ブルネロクチネリコーデュロイジャケット ]

    トラッドアイテムの展開

    モード(流行というニュアンス)の最先端と感じていたDiorに、私の印象とは異なる上質で永遠のスタンダードにもなり得るアイテムがあるということに驚きを感じ感銘を受けています。

    従来私より若い世代のファッションとして楽しむものと感じていたDiorの服に、私のような中高年でも楽しめる服の展開があるということがわかります。そのことでこれまで興味がなかったDiorの服が魅力的に見えてきます。

    そのような心境の変化から購入したのが、Diorが今季展開している、オックスフォード地のボタンダウンシャツと、細身のノープリーツのチノパンツになります。

    ベージュのチノパンツに、サックスブルーのボタンダウンシャツを合わせるアメリカントラッドの王道スタイルを、Diorの世界観で構築しています。モードに主軸を置くトップメゾンなので、アメリカントラッドの雰囲気もトレンドとして表現している部分もありますが、モダンでありながら清潔感が高く、上質さと作りの良さを持つ非常に着やすい普遍性を持つアイテムになります。

    Dior’s traditional style

    1.ボタンダウンシャツ

    Dior ボタンダウンシャツ

    オックスフォード生地で仕立てたボタンダウンシャツになります。小ぶりにした襟や身幅の細さはDior的でありながら、生地の上質さと丁寧な縫製は、FRAYなどのシャツ専業メーカーと比べても遜色がありません。

    2.さりげないサイン

    Dior ボタンダウンシャツ 刺繍

    左脇にDiorのさりげない刺繍が入っています。ブルックスブラザースのオーダーシャツの雰囲気を意識してるのでは?と感じるモチーフです。

    3.チノパンツ

    Dior チノパンツ

    ノープリーツで、クリースを効かせていない細身のチノパンツになります。Diorに限らず昔からある定番アイテムながら、ここ最近マーケットから姿を消していました。今春あたりからブランドによっては少数ながら見かけるようになっています。定番アイテムながら、パリモード的な一歩引いたスタイリッシュさと直線を意識した仕立てで、エディスリマンから続く従来のDiorらしさを残したチノパンツになります。

    Diorのチノパンツとボタンダウンシャツ

    アメトラ(アメリカントラッド)

    私の20代は、アメトラ(アメリカントラッド)と言われる、チノパンツにボタンダウンシャツや、デニムシャツなどを合わせるスタイルが好きで、当時TUBEというブランドの服が好きで良く着ていました。

    その流れから、ブルックスブラザースやラルフローレンを好み、20代でそれほどお金もなく、購入出来る数は限られていましたが、一張羅のような形で大事に着ていました。

    今の私のスタイルの原点にもなるような着方をしており、ラルフローレンのチノパンツにチャンピオンの霜降りグレーのリバースウィーブなどを着て、スタンスミスやスーパースターを履くようなスタイルをしていました。

    シャツも洗いざらしのブルックスブラザースのボタンダウンシャツや、ラルフローレンのデニムシャツのインナーにヘインズのTシャツを着て、フロントボタンを開けて着るような形が当時の私のスタイルでした。

    ラルフローレンのチノパンツの良さを知り、初めて買ったお店が、NYのブルーミングデールズです。旅行で尋ねたNYで購入しています。日本人の観光客に対しても親切な接客をしてくれた事がきっかけの購入になります。

    他にはバーニーズ本店にも寄りましたが、当時の私ではとても手の届かない価格帯でした。ただ店員さんが親切だった事でオリバーピープルズのサングラスを購入しています。

    私は売り手の熱意や親切な接客を受けるとつい買ってしまうという事があり(今も変わらずです)、ブルーミングデールズの担当の方が、時間をかけて熱心に私に合うアイテムを探してくれた熱意と親切さから購入したラルフローレンのチノパンツになります。ラルフローレンのチノパンツを購入したことはその後の私の装いに少なからず影響を与えています。

    音楽旅行で尋ねたNYでしたので、ヴィレッジバンガードでジョニーグリフィンを観て、ボトムラインでレスリーウエストを観て、リッツでアンスラックスとパブリックエネミーのコラボを観ています。おまけが土産に頼まれた帽子を買いに寄ったCBGBでイベントの打ち合わせに来ていたジョーイラモーンを見かけ感動した思い出の旅行です。

    Dior的なアメリカントラッドの解釈

    今回、紹介するDiorが展開するオックスフォード生地のボタンダウンシャツとチノパンツは、どこかアメリカントラッド(1990年代のラルフローレンやブルックスブラザースなど)を意識したのではないかと感じています。

    昨年あたりからTom Fordやブルネロクチネリのコレクションに80年代後半から90年代のアルマーニのようなシルエットを意識したスーツやジャケットが展開され始めています。

    Diorのアメリカントラッドの解釈とブルネロクチネリのアルマーニの解釈に直接の関連性はありませんが、時代感を考えると、アルマーニのスーツとアメリカントラッドは当時のリアルタイムではトレンドの時間軸は異なっていますが、1980年代後半から1990年代のトレンドや時代感の流れにあったもので、その時代のトレンドを各ブランドが意識しているのではないかと考えています。

    トレンドのようなものは時代を巡って回帰するので、80年代末から90年代に流行ったものがここに来てトレンドサイクルに入っているのではと感じています。

    アメリカントラッドは元々好きなスタイルながら、しばらくしていないので新鮮に感じます。

    ボタンダウンシャツ

    今回目を引いたのが、オックスフォード生地を使ったボタンダウンシャツになります。従来のDiorが展開するフォーマルなシャツがコットンポプリンを使用し、スーツやジャケットの下に着る事を前提としたスタイルであった事に比べ、細身なスタイルはDior的ながら、生地が厚手のしっかりしたオックスフォード生地を使い、身丈を少し短くし、パンツから出して着る事を前提に仕立てられています。

    エディスリマン時代のDiorのシャツは過去に数枚持っていて愛用していましたが、今季展開しているボタンダウンシャツも小さな襟の形や、細めのアームホールなど、エディスリマン時代に作られたアイコニックなスタイルを残しています。

    Diorのシャツは、モード感がありながら、デニムの上に羽織るだけで独特の世界観が出ます。ただ501のようなスタンダードなデニムより、やはりDiorの細身のデニムとの相性が良いです。

    私がボタンダウンシャツを着る時、デニムと組み合わせる時は、アイロンをかけず洗いざらしで着ることが多く、チノパンツと合わせる時はアイロンを掛けて着ます。Diorのオックスフォードシャツは、スタイルが異なり、もう少しラフに着るアメリカントラッド的な着方も楽しめます。

    今回、ボタンダウンシャツを着て感じたことに、スタイルはDiorのモード的なスタイルながら、作りに手作り感があり、生地の選択を含めイタリアのカミチェリアで仕立てたような雰囲気があります。

    モチーフはブルックスブラザースのボタンダウンシャツながら、アメリカ的な工業製品としてのシャツではなく、イタリアの仕立てシャツ風な質感を持っていることで、一枚のシャツながら様々な表情を持っています。

    チノパンツ

    オックスフォードシャツ同様目を引いたのが、ノープリーツでクリースをつけていない細身のチノパンツになります。素材も春夏シーズンによく見られる、薄手のコットンで履き心地も良く使い勝手の良いパンツになります。

    細身のチノパンツは、PTトリノやインコテックスなどイタリアブランドが展開しているテーパードが効いたものは良く見かけますが、従来のアメリカ的なあまりテーパードの効いていないものは需要がないのか、ここ数年見かける事がなく、履きたいと考えてもなかなか見つける事ができませんでした。

    今冬購入した、Visvimのジャーマンコードのパンツが思いのほか素晴らしかったので、視野を広げ、様々なブランドのチノパンツの展開を色々探していたら、今季の春夏シーズンからDiorの新しいデザイナーに就任したジョナサンアンダーソンのコレクションにこの細身のチノパンツがありましたので興味を持ち、試着したらシルエットの綺麗さを含めイメージしたチノパンツでしたので購入しています。

    モチーフは、アメリカ的なチノパンツながら、Diorらしい細身のシルエットと直線的なカットで仕立てた事で、足が綺麗に見えるスタイリングに優れたチノパンツになります。

    上記した、ボタンダウンとチノパンツの組み合わせが、昔から好きで定期的に着たくなる、アメリカントラッドの定番スタイルでありながら、Dior的な清潔感を持ちながら様々な表情を持つスッキリしたスタイルになります。

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  • Formosa Cashmere Jacket

    Formosa Cashmere Jacket

    今シーズン、従来のカジュアルウエアに加え、長らく着ていなかったスーツやジャケットを着る機会が増えています。私の定番でもある、Levi’s501XXなどデニムとの相性も良く、カシミアで仕立てられていることで、真冬でも着用機会の多いFormosaのカシミアジャケットを紹介します。

    Formosaのカシミアジャケットの紹介に加え、極めて個人的な解釈ですが、イタリアのサルトリアの本質的な文化側面を考察しています。この考察をすることで、Formosaのカシミアジャケットの素晴らしさの理解が深まっています。

    今回は長い記事となりましたので6ページに分けて構成しています。

    Formosa

    今回紹介するFormosaですが、ファッションブランドではなく、イタリアナポリのサルト(仕立て屋)になります。正式名称はSartoria Formosa でナポリのキアイア地区に工房を構えています。

    歴史は古く、1965年にMario Formosa氏が始めた工房になります。Mario Formosa氏はナポリ仕立ての「黄金期」を支えた伝説的な巨匠の一人であり、Roberto Combattenteに師事したナポリスタイルの正当な継承者であります。

    創設者の、Mario Formosa氏が永眠した為、現在、ご子息のGennaro Formosa氏が、Marioの意思を継承し現在も工房を続けています。従来は、ビスポーク専業でしたが、少量ながら既成服の展開も行なっています。

    特筆すべきは、既成服も外注のファクトリーを使わず、自社の工房で職人さんが仕立てていますので、ビスポーク並みのクォリティの既成服となっています。日本での展開はありませんが、北米の高級衣料を扱うデパートなどで展開しています。

    ナポリのスーツスタイルは、軽さと柔らかさ、厳格さより自由といったナポリの風土が生んだ思想とも言える特徴があります。マニカ・カミーチャ(シャツ袖)や薄い芯地が特徴で、優れた職人技術による手縫いを多用し、ミシンでは表現が難しい、人の手による温もりと、身体に立体的に沿う丸みのあるシルエットが、英国由来のスーツスタイルの厳格さを程よく中和し、品が良く、軽やかな着心地を持っています。

    ナポリの仕立て技術や思想といった文化的側面の継承に加え、Formosa独自の技術と知見を足すことで、従来のナポリスタイルをより着やすく、モダンに楽しめる日常性を持っています。

    Formosaはナポリ仕立ての文化的な継承に力を入れており、工房には、若い有望な職人が多いことも特徴です。

    [ Formosa 公式Webサイト ]

    仕立ての特徴

    Formosaは、ナポリの伝統的な仕立て技術や思想を継承しながら、他のナポリのサルトリアと比べてフォルムの構築にやりすぎない余裕を感じさせる独特のバランスを持っています。

    他のナポリの仕立て同様、芯地を極力省いた非常に柔らかい仕立てを行っていますが、胸回りから肩にかけて立体的なボリュームを出すのが非常に上手く、仕立ての過程や芯地で身体のラインを無理に作らず、程よく身体にフィットしたシルエットを構築しています。

    この技術の高さから、他のナポリの仕立てに比べ、スッキリとしたシルエットを持っています。そのことでFormosaのジャケットやスーツはナポリ仕立ての伝統に現代的なモダンさを取り入れたシルエットと評されています。

    Formosaの技術と哲学から、ジャケットのフォルムを維持するのに、生地のウエイトに頼る必要がなく、他のサルトでは敬遠されがちな、軽く柔らかい生地を柔軟に取り入れています。このことで優れたスタイリングながら柔らかさを伴わせた独特の軽さと着心地の良さを持つのがFormosaの仕立てたジャケットやスーツの特徴です。

    全てが柔らかく軽い生地で作られているわけではなく、顧客の要望で生地のウエイトを上げた、着堪えのある構築的なスーツもありますが、顧客はその軽く柔らかい着心地を求めてFormosaを選ぶケースが多いと感じます。

    ヴィンテージ生地を含めた生地のストックもナポリ屈指であることで、顧客により適した生地の提供を行うことにもこだわりを持っています。

    Formosaはナポリの正当な仕立て技術を継承しながら、持ち前の器用さとバランス感覚で、従来のナポリスタイルをよりモダンに進化させた工房と私は考えています。

    軽く柔らかいカシミアジャケット

    Formosa Cashmere Jacket

    風が吹くとカシミア生地の軽さと柔らかさが良く分かります。

    ナポリらしい肩から胸の曲線

    Formosa Cashmere Jacket 肩と胸のライン

    ナポリ仕立ての特徴である、高いゴージライン、広い襟、太めのアームホール、肩から胸までのラインがしっかり構築されています。身体のフィット感を強調しないことで全体のバランスを取っていることがFormosaらしい特徴で、非常にモダンなシルエットとなっています。

    程よく立体的な後ろ姿

    Formosa Cashmere Jacket バックのシルエット

    肩から、脇の絞りへと流れ、絞ったウエストから、開いていくヒップまでの曲線ラインもやりすぎていない事で、少し長めの丈と深く取ったサイドベンツと合わせて、すっきりとしたシルエットを構築しています。

    高めのゴージラインと開いた襟

    Formosa Cashmere Jacket 高めのゴージと開いた襟

    Formosaの特徴に、襟のカーブが少し強めに入っています。このカーブが着用時に襟が開き、胸のラインを逞しく見せてくれます。写真でわかりにくいかもしれませんが、ハンガーにかけると、このカーブにより襟が開かず内側に締まります。

    M.F Mario Formosaのタグ

    Formosa Cashmere Jacket M.F. Mario Formosaのイニシャル

    タグにM.F Formosa創業者Mario Formosaのイニシャルが入っています。

    今回は、モダンでスタイリッシュでありながら、程よい質量のヴィンテージカシミアを使い、高度な仕立て技術で作られた、軽く着心地の良さを持つFormosaのカシミアジャケットの紹介になります。

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  • Visvim FLUXSUS 01 SLIM G.CORDS

    Visvim FLUXSUS 01 SLIM G.CORDS

    今冬はDiorのスリムフィットのブラックデニムをはじめ、細めのパンツを履く機会が多くなっています。例年であればLevi’sの501やLeeの101が常用となるのですが、細めのパンツの洗練されたシルエットの魅力に目覚め、これまでのスタイルと少し異なった形で冬の着こなしを楽しんでいます。

    デニムのインディゴカラーから解放されベージュ系の色味を取り入れることが多くなっています。

    そんな中おそらく一番履いたであろうパンツが、Visvimのジャーマンコードで仕立てたスリムフィットのパンツVisvim FLUXSUS 01 SLIM G.CORDSになります。色がベージュですがジャーマンコードの硬い質感から、少しグレーがかっていて、ベージュのトーンより少しクールな色合いとなっています。

    形がスリムフィットながら、細めのストレートのシルエットなので、さまざまなものと合わせやすく重宝しています。

    Visvimは、古着を含め、もう少し広範囲なアメリカの伝統的な服飾にインスパイアされたアイテムを展開しています。ネイティブアメリカンの伝統や、日本の伝統工芸、世界で大事に残るものづくりの手法などを取り入れた非常にこだわったもの作りをしています。

    Visvimのセンスの良さと、こだわりで作られたFLUXSUS 01 SLIM G.CORDSを紹介します。

    FLUXSUS 01 SLIM G.CORDS

    1.パッチ

    Visvim FLUXSUS 01 SLIM G.CORDS
    Visvim FLUXSUS 01 SLIM G.CORDS パッチ

    高密度に織られた硬いジャーマンコードの生地ですがパッチは柔らかいディアスキン(鹿皮)です。

    2.ジャーマンコード

    Visvim FLUXSUS 01 SLIM G.CORDS
    Visvim FLUXSUS 01 SLIM G.CORDS ジャーマンコード

    高密度のジャーマンコードの細かな縞が良い質感です。

    3.前からのシルエット

    Visvim FLUXSUS 01 SLIM G.CORDS
    Visvim FLUXSUS 01 SLIM G.CORDS 正面から

    シルエットは細身ですが、ウエスト周りや股上の深さ、腿周りの太さ、裾幅とシルエットが絶妙で、履いた際に見た目の細さほど履きにくくありません。

    4.後ろからのシルエット

    Visvim FLUXSUS 01 SLIM G.CORDS
    Visvim FLUXSUS 01 SLIM G.CORDS 後ろから

    Visvim FLUXSUS 01 SLIM G.CORDSリアのポケット位置を低めにしています。このことで上着を着てもお尻のポケットが使いやすく、後ろから見たシルエットが非常に綺麗に出ます。これはTenderのデニムと同じ発想で、古いワークウエアで持ちいられているモチーフです。

    はじめに

    Visvim

    私のVisvimの認識ですが、過去に、ハンドメイドでこだわった作りの良い靴を作っていたイメージがあり、靴専業のブランドと考えていました。家内と中目黒を散歩した際に、古民家をリノベーションした面白そうな店があり、そこがVisvim General StoreというVisvimのショップでした。覗いてみたらセンス良く、非常にこだわった服や靴を展示しています。

    Visvimには靴のイメージがありましたので、まずは、スニーカーやブーツなどを見せていただき、コンバースのオールスターをモチーフにしたスニーカーと、スエードで仕立てたワークブーツが気になります。

    服なども見せていただくと古着をモチーフにしながら独特の風合いを持っています。スタッフの方と話をすると、デニムのインディゴが本藍染だったり、ジャケットの染めが泥染だったり、麻とウールの混合素材などを独自に開発するなど、他のブランドでは見ることが出来ない面白い素材と染色技術を使い服を仕立てています。

    手作り感や職人技術が感じられるものづくりをしている事がわかり、展示されているアイテムが非常に魅力的に見えてきます。その中から、私は、スニーカー、ブーツ、デニムシャツ、デニム、ジャーマンコードのスリムパンツを購入します。

    Visvimのアイテムは、非常に面白いものづくりの観点で作られていて、購入以降、利用頻度も高く愛着があります。今回紹介するFLUXSUS 01 SLIM G.CORDS以外のアイテムも非常に優れたものですので今後紹介していきたいと考えています。

    Flaxsas Slim

    今年は、従来のストレートのデニムより少し細めのパンツを履いています。元々、細身のパンツはあまり持っていないので細身のベージュカラーのパンツが欲しくなります。クリースとプリーツがない細身の5ポケットのベージュカラーのパンツを探していますが、なかなか好みのものが見つかりません。

    5ポケットのストレートカットのホワイトデニムであるLeeのウエスターナーの復刻版に興味はあるのですが、私がイメージするのは、ウエスターナーよりもう少し暖色系のベージュで、スリムなシルエットのものになります。Visvimのスタッフの方にそのようなイメージを伝えたところ案内されたのが今回紹介するFLUXSUS 01 SLIM G.CORDSになります。

    Beige and White.

    今年は従来のデニムばかりでなく、ベージュや白に近いパンツを履いています。私の心境の変化というかファッションに対する意識の変化のようなものがあり、これまであまり身に付けなかったものを身につけて楽しもうという意識が出てきています。

    ベージュや白と茶の組み合わせは、上品で洗練されたイメージがあり非常に大人っぽい色使いの印象があります。従来の私の感覚ではもう少し歳を重ねてから身につける色という印象があり、これまで私が身につけてこなかった組み合わせになります。

    いざ、ベージュや白のパンツを履くとなると、チノのようなトラウザーズか、カーキに近くなりますがワークパンツなどが候補に上がります。元々、アメカジが好きなので、ワークパンツやチノは持っていますが、求めている細身のシルエットではありません。

    ホワイトデニムも持っていますが、ホワイトデニムの色がイメージしているベージュとは異なっています。イメージに近いものを探しますが、中々イメージと合うものが見つかりません。

    G.Cords

    今回購入したFLUXSUS 01 SLIM G.CORDSですが、高密度に織り込まれたジャーマンコードで仕立てられています。ジャーマンコードは軍用に使われた生地で、少し硬めで耐久性の高い生地になります。

    あまり、ジャーマンコードの生地で作られたアイテムを着た覚えはないのですが、実際に手に取って見てみると、過去に何度か見たり触れたりした生地であり、懐かしい感触があります。

    デニムより薄く感じますが、生地はしっかりしており、少し硬く感じる生地感です。コーデュロイを細かくしたような感じもありますが、コーデュロイの柔らかさと真逆の硬さです。

    FLUXSUS 01 SLIM G.CORDS

    Visvimのスタッフの方に、Leeのウエスターナーの色が少し暖色になり、もう少し細身のシルエットのパンツを探している。と伝えたところ、イメージに合うかわかりませんが、ジャーマンコードで仕立てた、細身のファイブポケットの展開をしているので試しに観て見ますか?と言われ、ものを見せていただきます。

    この時、案内されたのがFLUXSUS 01 SLIM G.CORDSのベージュになります。FLUXSUS 01 SLIM G.CORDSはブラック、ネイビー、私が購入したベージュの3色を展開しています。私の写真ではわかりにくいのですが、ヴィンテージ処理がされていて、ブラックやネイビーは絶妙な色落ちが出ています。ベージュは色落ちはわかりにくいですが、シミのような加工がされていて新品のような堅さはなく、こなれた感じがあります。

    最初見た時、ジャーマンコードの生地感が、イメージするデニムやチノの生地と異なっていたので、どうかなと考えますが試着をしてみます。生地が硬く、思ったより薄い生地ですがサイズはちょうど良く、見た目ほどタイトには感じず、ちょうど良いサイズ感です

    生地の硬さと薄さから、非常に綺麗に皺が入り、足が細く見えます。レングスもちょうど良くスニーカーでもヒールのあるブーツでも大丈夫であり、履いてしばらくすると、硬く感じたジャーマンコードも少し柔らかくなり思っていた以上に綺麗なシルエットが出ています。

    シルエットと作りと色が、まさに探していたベージュの細身の5ポケットパンツなので迷わず購入します。色、質感、デザインともに非常に優れたパンツで、様々な着こなしに重宝しています。

    FLUXSUS 01 SLIM G.CORDSと長い名称ですが、Visvimのアイテムは独特の名前がついています。

    • Fluxsusと名のついたものは素材や染色技術にこだわっており、高密度のジャーマンコードなどが該当しています。、ガーメントダイやエイジング加工などが施されています。
    • 01 Slimは01が定番のストレートでありそのストレートを細めにしたものです。テーパードしたシルエットと股上が少し浅くなります。
    • G.CORDSはジャーマンコードを表しています。

    私個人的な印象ですが、Visvimのジャケットなどのアウターのコンセプトがポールハーデンと共通していると考えています。アイテムからは想像し難いですがブランドコンセプトや世界観はコムデギャルソンにも共通していると感じます。考えてみたら、コムデギャルソンがポールハーデンのアイテムを扱っていますのでそのような印象を受けているのかもしれません。

    着用例

    私の従来のスタイルである、ストレートフィットのデニムであるLevi’sの501やLeeの101と異なり、ボトムが白(ベージュ)になることにより、上品で洗練された組み合わせになります。

    ストレートフィットのデニムより全体のシルエットが細くなりますが、皺が綺麗に入る事で、ボトムがスッキリと見えます。

    ブルネロクチネリは、組み合わせるアイテムに寛容ですが、独自のスタイリングを持つDiorのアウターは、組み合わせるボトムを選びます。Visvimの細身で綺麗なスタイルは、Diorのアウターとも相性が良いです。

    1.ブルネロクチネリのシアーリングライダースジャケット

    FLUXSUS 01 SLIM G.CORDSとブルネロクチネリのシアーリングライダースジャケット

    ブルネロクチネリのシアーリングライダースジャケットと合わせています。今年はこのような色味の組み合わせが好きでパンツを探しています。ジャーマンコードの硬さから出る皺がスタイルを綺麗に見せてくれます。

    2.Diorのピーコート

    FLUXSUS 01 SLIM G.CORDSとDiorのピーコート

    白のパンツに黒のピーコートを羽織る上下無彩色に、グリーンと茶を合わせると上品にまとまります。スタイルに癖のあるDiorのピーコートでも、Visvimの細身のシルエットは相性抜群です。

    3.Boncouraカシミアフィッシャーマンセーター

    Visvim FLUXSUS 01 SLIM G.CORDS
    FLUXSUS 01 SLIM G.CORDSとBoncouraのカシミアフィッシャーマンセーター

    Boncouraのカシミアフィッシャーマンセーターと合わせて全身ベージュ系のスタイルにしています。従来の私ではあまり考えなかった組み合わせですが上品に纏まります。裾幅が絶妙で、スリムのようなテーパードではなく細身のストレートシルエットになります。

    4.低めのバックポケット

    Visvim FLUXSUS 01 SLIM G.CORDS
    FLUXSUS 01 SLIM G.CORDS 低めのバックポケット

    腿から膝に少しゆとりを持たせていますので履いた感じは見た目ほど窮屈な感じはありません。この写真からお尻のポケットが下に付けられているのもわかります。

    5.サイドシルエット

    Visvim FLUXSUS 01 SLIM G.CORDS
    FLUXSUS 01 SLIM G.CORDS サイドシルエット

    サイドからのシルエットも非常に綺麗に出ます。

    6.Visvimワークブーツ

    Visvim FLUXSUS 01 SLIM G.CORDS
    FLUXSUS 01 SLIM G.CORDS とVisvimワークブーツ

    同じVisvimのワークブーツと合わせるとバランスが良い力の抜けたシルエットになります。

    ディテール

    • FLUXSUS 01 SLIM G.CORDS
    • 綿に特殊な加工をしたジャーマンコード生地を仕様した5ポケットパンツ
    • ガーメントダイ
    • ダメージ加工
    • レギュラーフィット、ややテーパードしたシルエット
    • ミディアムライズ
    • ボタンフライ
    • オリジナルファスナースライダー
    • オリジナル鉄製ネオバボタン
    • リベット、刺し子入り天然染色加工を施したディアスキンパッチ
    • 100%綿
    • 色 ベージュ
    • サイズ1

    組み合わせ

    • パンツ : Visvim FLUXSUS 01 SLIM G.CORDS
    • カシミアフィッシャーマンセーター : Boncoura
    • シアーリングバイカージャケット : ブルネロクチネリ
    • カシミアミーコート : Dior
    • 薄緑のカシミアニット : Tom Ford
    • マウンテンブーツ : ブルネロクチネリ
    • スエードチェルシーブーツ : John Lobb
    • ダービーシューズ : John Lobb
    • スエードブーツ : Visvim

    おわりに

    今冬に入り、探しているものの、なかなかイメージに合うものがなかった、細めのベージュカラーの5ポケットパンツとして購入した、Visvim FLUXSUS 01 SLIM G.CORDSになります。

    デニムでもチノでもないジャーマンコードを使った5ポケットのボタンフライですが、細めのシルエットや、高密度のジャーマンコードの質感、ダメージ加工を含めた絶妙なベージュカラーなどが、どのような上着や靴と合わせても相性が良く、ベージュの持つ上品さと着こなしの組み合わせ易さから、今冬一番活躍しているパンツになります。

    同じシルエットのウオッシュとダメージ加工したデニムも購入しており、こちらも古着のLevi’sやLeeとは異なる世界観を持っています。生地感やカラーは古着のようですが、細身のシルエットがモダンで、着こなしの幅を広げてくれます。

    Visvimは古着をベースに、アイテムを展開していますが、古着をベースとした他のブランドと異なるのは、素材や織り方にこだわっており、職人技術や伝統工芸の手法を上手く取り入れて、現代のアパレルと自然に調和するようなアイテムを展開しています。私も、職人技術や伝統工芸は大好きであり、日常着るものにさりげなく取り入れているVisvimの服には深い敬意を持っています。

    恐らく、Visvimのファンは私より若い世代が多く、展開するアイテムも、私より、若い世代の方が着た方が素敵なものも多く、私には似合わないものもありますが、お店に行き、ディスプレイされているアイテムを見ると非常に魅力的でスタッフの方にアイテムについて尋ねると、どのアイテムも作りに非常にこだわっている事が良くわかります。

    私が購入したジャーマンコードのスリムも、高密度に織られており、ファッション的な面白さだけでなく、耐久性があり丈夫な生地である事が、長く大事に愛用しながら古着のようなエイジングを楽しめるように作られています。

    Boncouraのアイテムも、購入後のエイジングを考えられた作りですが、視点が異なるVisvimのアイテムの本質も購入後のエイジングを考えられており、その本質に私は魅了されています。

    今回紹介したFLUXSUS 01 SLIM G.CORDS以外のアイテムも素晴らしく、着用する機会も多いので、今後記事で紹介していきたいと考えています。

    Shop

    今回紹介したFLUXSUS 01 SLIM G.CORDSを購入したのは、中目黒にあるVisvim General Storeになります。

    古民家を丸ごとリノベーションした店舗は、日本家屋の特徴を上手く活かし、各アイテムをテーマで部屋を分けてスペースを広く取りアーティスティックとも言えるような形で展示しています。この日本家屋の展示もVisvimが実践している日本の伝統工芸や職人技術を取り入れる事と共通していて、陶芸作家の食器の展示のような雰囲気があります。

    店内に簡単なカフェスペースもあり、コーヒーで休憩する事も出来ますので、ゆっくりアイテムを見ることが出来ます。

    Visvimはグローバル展開をしているので、世界的な評価も高く、世界中にファンがいるので、店内には様々な国の方が来店しアイテムを購入しています。スタッフの方と話をした際、私が、Visvimが展開するジャケットの素材や作りの印象としてポールハーデンと共通していると言ったら、ポールハーデンのファンであるジョンガリアーノも来店しVisvimのアイテムをじっくり見ていったといった話を教えてくれました。

    スタッフの方も、非常に親切で、Visvimのアイテムについての理解も深く、Visvimの文化面でもある作りへのこだわりや素材や職人技術ついての知識も豊富でアイテムにまつわる色々な話を教えてくれます。

    Webサイトもセンス良くアーティスティックな作りをしていて、Visvimというブランドにレーベルのようなジャンルがあり、コンセプト事にアイテムが分かれています。ただ、初めてWebサイトや、店舗のアイテムを見た際に、少しわかりにくいところがあるので、スタッフに質問すると色々教えてくれますので、理解できると思います。

    扱っているアイテムは、どれも非常にこだわり、製造工程の素晴らしさもさることながら、着る人が服を着ることを長く楽しみ、自分のものにしていく過程を楽しめるよう、様々な技術や素材について研究熱心なブランドですので、一度購入するとファンになる方が多いのも理解できる優れたブランドです。

    Visvimのアイテムは基本男性向けですが、女性から見ても可愛らしいユニセックスでも着用出来るアイテムも多く、WMVという女性向けのラインも展開していますので、休日、目黒川の散策に来たら奥様と覗かれてみてはいかがでしょうか。

    Visvim公式Webサイト

  • Brioni Brunico Midnight Blue (DarkNavy)

    Brioni Brunico Midnight Blue (DarkNavy)

    タイユアタイのKitonのスーツを、久々にクローゼットから出して着てから、しばらく着ていなかったスーツやジャケットを着る機会を持ち始めています。私は、スーツを常用で着なくなり久しいので、スーツをそれほど所有していません。

    元々、スーツは紺無地が好みで、所有しているスーツはほとんど紺無地です。着る機会が少なくなったスーツの中で、一番着用機会が多く、汎用性の高いBrioniの紺無地スーツを紹介します。

    Brioni

    イタリアの高級スーツと言って、第一候補として名前が上がるのが、今回紹介するBrioniではないでしょうか、歴史も長く、顧客には錚々たる面子が揃うイタリアのスーツ専門(現在は紳士服全般を手掛けています)ブランドです。

    ローマに拠点があるBrioniは、イタリアンファッションの中心であるミラノや、独自の仕立て文化を持つ、ナポリやフィレンツェに比べ、オーソドックスで中庸なスタイルのスーツを展開しています。

    服飾のスタイルには、その土地の文化や生活が色濃く反映されます。イタリアの政治の中心地であるローマという場所柄、顧客には、政治関係者も多く、またブリオーニの世界的な名声を求め、イタリアだけでなく、世界各国の政治家や、公職の方がブリオーニのスーツを身につけています。

    Brioniは政治の世界や、財界人、有名俳優などが、顧客に名を連ねているイタリアの名門中の名門です。高級なスーツでありながら、社会性を重視するような著名人も愛用しています。20年以上前、当時、国連総長であるアナン事務総長がブリオーニのスーツを着用している事が、雑誌などで紹介されていました。

    高価なスーツなので、高級ブランドのイメージがありますが、高価な理由が、昨今、良く耳にする、ラグジュアリーという華やかで高級感を全面に出したものというより、格式や権威を重んじている事に価値の本質があるブランドで、ゴージャスな見た目を望むというより、社会性を重視した装いを望む顧客の為に、スーツやジャケットを展開している事が本質にあります。

    私も、現在のBrioniにおいてベーシックな形であるBrunico一着しか持っておらず、Brioniの全貌を把握している訳ではありませんが、ベーシックなBrunicoでも、社会性と、装いの一つの正解となる要素は詰まっています。

    そのことから、Brioniのスーツは、いつどこで、どのような席で、誰とどのような形で過ごすという、スーツを身につける必要がある環境において、隙のない応用範囲の広いスーツになります。

    ファッションという観点で考えると、奇抜さや、面白さの要素は薄く、中庸で、ある種お堅いスーツではありますが、使用されている生地や、全て手作業で作られている作りの良さ、着心地の良さなど、Brioniが提案する一つの答えである、男性の装いに関する哲学は、実際身につける事で、初めてその価値が理解出来ます。

    ピアースブロスナン時代の007でジェームズボンドが着用していたので、007のスーツというイメージがあり、世界を股にかけるスパイであるボンドが映画の中で表現した、グローバルな場において着用する世界基準のスーツでもあります。

    汎用性が高く、どこにでも着ていけて、控えめでありながら上質感も併せ持つ、BrioniのBrunicoのダークネイビーを紹介します。

    Brioni Brunico MidnightBlue
    Brioni Brunico MidnightBlue 上半身

    我々世代で紺無地というと、リクルートスーツやフレッシュマンスーツのイメージがあります。歳をとってから着ると清潔感があり、若返る感覚もあります。社会人一年目の純粋な思いのようなものを思い出します。私のフレッシュマンスーツは、当時祖父に西武デパートで買ってもらった三陽商会が展開するダーバンの2ボタンの紺無地でした。

    Brioni Brunico MidnightBlue
    Brioni Brunico MidnightBlue フォルム

    ラペルはイタリアのクラシックなスーツに比べるとやや細めでありゴージラインは少し高めになっています。フロントボタンが2ボタンとなっていることから、非常にベーシックで、肩や胸まわりもパッドなどで強調せずラインも中庸ですが、この中庸さに手間暇とコストがかかっています。

    Brioni Brunico MidnightBlue
    Brioni Brunico MidnightBlue ブランドロゴ

    シンプルにBrioniのロゴが入っています。通年ものと言われる、極オーソドックスなスーツながら、総裏で、袖にブルーのストライプの生地を合わせるなど、随所にBrioniながらのこだわりがあります。

    ※ 記事が長いので、3ページ構成になっています。続きは以下にてご覧いただけます。

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  • OMEGA Seamaster Ref. 2532.80

    OMEGA Seamaster Ref. 2532.80

    タイユアタイの記事でも軽く触れた、30年近く愛用している1990年代のオメガシーマスターになります。Apple Watchの登場で、普段使いする時計の座を、Apple Watchに譲ってしまいましたが、私がApple Watchを常用する2018までの間、20年以上ほぼ毎日つけていた時計になります。

    Omega Seamaster Professional 300

    正式名称はシーマスタープロフェッショナル300モデルと呼ばれており、耐水圧性能を含めプロダイバーが必要とする機能を搭載した本格的なダイバーウォッチです。本格的なダイバーウォッチながら、カジュアルなスタイルは勿論、スーツやジャケットとも相性が良く、防水性能を含めたタフで堅牢な構造から、利用シーンを選ばない優れた時計です。

    OMEGA Seamaster Ref. 2532.80
    OMEGA Seamaster Ref. 2532.80 バックル

    OMEGA Seamaster Ref. 2532.80

    当ブログで紹介しているアンティーク時計は、年式も古く、防水性能が期待出来ないので、真夏の汗をかくシーズンや雨の日の装着は避けるように使っています。そのことから日常使いには適していません。

    時計に限らず、車や、ギター、カメラ、古着など、工業製品に由来するアンティーク的な物の価値の本質は、作られてから、長い時間を経ていることで、ものが過ごした時間の価値を楽しむ側面を持っています。そのことから、当時の姿をどれだけ残しているか?ということが物が持つ価値の評価の基準となります。これは金銭的な価値というより、文化の継承という考えから来ています。(金銭的な価値もありますが、昨今そのことばかりなのは残念です。)

    時計の価値もオリジナルパーツを残していることが価値の評価を左右します。日常使いでの消耗や時計が持つ性能維持を考えると、パーツを交換がベストながら、当時のパーツが入手困難なことから、現行パーツで代用することで対応することができます。

    ただ、この整備はアンティーク的な価値を落とすことにつながりますので敬遠されがちです。(有名なところでは、ロレックスの正規オーバーホールで行う文字盤の交換や、アンティークパテックの針交換など)

    今回紹介する、オメガシーマスタープロフェッショナルダイバー300M(長いので以降オメガシーマスターとします。)は新品で購入し、定期的に正規のメンテナンスをしているので、防水面などの性能的な問題はなく、風防もサファイアガラスと現代的な素材なので、多少の擦れなどは気にせず使えます。

    アンティーク的な価値の観点からパーツ交換を躊躇するといった事を考える必要もなく、オメガが推奨する、適切なメンテナンス行うことで性能を維持することができるので、防水性能などを気にせず、日常使いが出来ます。

    Ref. 2532.80は1993年から2000年くらいまで販売されていたモデルとなります。特徴として、ヘリウムエスケープバルブや300m防水(30気圧防水)、ダイビングベゼルなどの本格的なダイバーウォッチの機能を搭載したモデルで、派生モデルとして、ピアースブロスナン時代の007で使用されたボンドモデルや、世界記録を持つプロダイバーであるジャックマイヨールの名を冠したジャックマイヨールモデルなどがありました。

    41mm径とダイバーウォッチらしい大きさながら、ステンレスのベゼルとマットなネイビーの文字盤のおかげで、カジュアルな着こなしだけでなく、フォーマルな装いにも合わせられます。

    兄弟機のRef.2531.80はピアースブロスナン時代のジェームスボンドが着用していた事が有名なモデルです。ボンドモデルのRef.2531.80はベゼルがネイビーでしたが、当時の私は、スーツなどでも違和感なく使えるよう、ベゼルに色が入らないRef. 2532.80モデルを選択しました。

    • Ref.2531.80 ベゼルがネイビー > シーマスタープロフェッショナル300ボンドモデル
    • Ref.2532.80 ベゼルがステンレス無垢 > 一般のシーマスタープロフェッショナル300(今回紹介しているモデル)

    ボンドモデルはベゼルに色があることで、スポーティーさと本格的なダイバーウォッチらしさがあり、映画の中で世界を股に活躍するスパイであるボンドが着けることで、本格的ダイバーウォッチの機能性とフォーマルなシーンでも映える普遍性が表現されていました。

    ボンドのような映画の中のヒーローではない一般人である私には、色のないステンレスベゼルのモデルの方が着け易かった事が選択の理由になります。ケースやブレスレット、キャリパーやヘリウムエスケープバルブなどの機能は共通で、ボンドモデルとの違いはベゼルの色のみになります。

    はじめに

    タイユアタイのスーツを紹介した記事で、20年前にしていたスーツスタイルと当時着けていたアイテムを記事にしようとした事がきっかけで、久しぶりに当時愛用していたシーマスター着けてみました。身につけてみるとやはり素晴らしい時計(日常性と万能性、あまり華美に見えない控えめさなど)であり、今回記事にしています。

    当ブログで、いくつかの機械式時計を紹介していますが、日常使いは圧倒的にApple Watchが多く、その理由は、防水性能を含めた扱い易さと身体の状態をデータとして見れる事が大きいです。ただ、ランニングなどは、もう少し正確なデータが取れるのでGarminを使用しています。(特にVo2Maxや最大心拍数など)

    オメガのシーマスターは当時、通常使用だけでなく、ランニングにも装着しています。ランニングのような運動中に使用しても大丈夫なタフさと万能性が持つ魅力を、今回久々に着用し再確認しています。

    初めての機械式時計

    家内とともに、初めて購入したオメガの時計が、今回紹介するシーマスタープロフェッショナル300になります。特に目的があって購入したわけではなく、家内がファッション雑誌か何かで見かけた記事で興味を持った事から購入しています。

    購入時期が、シーマスターのモデルチェンジ期に差し掛かっており、私は旧モデルである、インデックスがドットのタイプを選び、家内は、当時の新モデルであるバーインデックスのボーイズサイズRef. 2253.80を選択します。

    シーマスターRef. 2253.80とRef. 2532.80
    シーマスターRef. 2253.80とRef. 2532.80

    家内のシーマスターRef. 2253.80と私のシーマスターRef. 2532.80、この時代のダイバーズウォッチは、機能優先でマーカーや針の視認性を優先で作られている事が良くわかります。

    初めて購入した機械式の時計で、リューズを巻くと針が動いたり、リューズを引くと、日付が合わせられ、もう一段引くと時刻が合わせられるといった、電池を使わないで時計の針が動くのが面白く、早速毎日腕にする習慣が出来上がります。

    いつも手元にある事が当たり前の時計であったので、特別感のようなものはなかったのですが、信頼している道具という感覚が強く、定期的にオーバーホールに出していたので、購入から30年近く経つ今まで、一度も故障や不具合のない時計になります。

    初めて家内と購入した時計なので愛着があり、30年近く経った今もなお現役で使っている時計になります。

    堅牢さ

    タイユアタイのKitonの記事で軽く触れていますが、私は2010年頃から、軽いウォーキングを含めたランニングをする習慣を続けています。2010年頃は、スマートウォッチは無く、ランニングウォッチはスイスのスントが展開していたくらいでした。そのような時代だったので、毎日のランニングもシーマスターを着けたまま行きます。

    夏場などは相当量の汗をかきますので、日常防水(30m:3気圧)の時計では防水性能に心配がありますが、本格的なダイバーウォッチ(300m防水: 30気圧)なので、防水的な不安はありません。ランニング後に、汗をかいているので水道で普通に水洗いをしています。ただ、ランニングは腕を結構振るので、振動に懸念があります。

    ランニングを始めた当初は、時計に対する、振動のことはあまり考えていませんでしたが、1年くらい続けたタイミングで、振動のことが気になり、5年くらいオーバーホールもしていなかったので、銀座にある、ニコラスGハイエックセンターのオメガにオーバーホールをお願いします。

    オーバーホールの際に、ランニングで使用している事も伝え、不具合があるようなら、部品交換などを含めて教えて欲しいとお願いします。オーバーホールが完了し、受け取る際に、確認したところ、オメガの時計技師から全く問題がないと伝えられ、私のランニングレベルでは、振動も防水も全く問題ないことがわかります。

    ダイバーウォッチなのでダイビングにも使っています。お世話になった方の奥様がオアフに居住していたので、遊びにいった際、ダイビングに連れて行ってもらいます。有名なダイバーさんと上級者である奥様に連れられて、水深40m程度まで潜った覚えがあります。水中でもルミノバの夜光塗料により視認性も良かったです。

    ランニングやダイビングにも普通に使用し、全く問題のない堅牢性を持っています。

    汎用性

    今回、久々に取り出し、スーツと合わせた写真をとっています。ステンレスのスポーツウォッチであり、300mのダイビングまで対応出来る本格的なダイバーウォッチですが、スーツに合わせても違和感がありません。スポーツウォッチなので、デニムなどのカジュアルなスタイルでの相性は当然ながら、スーツスタイルでも全く問題がないので、着用機会を限定しない汎用性の高さがあります。

    ベゼルに色が入っていないことと、マットなネイビーの文字盤が、スーツスタイルのフォーマルな装いにおいても目立たない事があります。やはり一番大きのは、ピアースブロスナン扮するジェームズボンドが、ベゼルがネイビーの兄弟モデルを着用しており、ブリオーニのスーツと合わせているスタイルは非常にカッコよかったことから、当時スーツスタイルでボンドモデルを着用されていた方も良く見かけています。

    販売中止から25年以上経ったモデルですが、特筆すべきは、ブレスレットが頑丈で、緩みがほとんどなく、腕に対するフィット感が抜群です。ブレスレットの世代が新しく、サファイアガラスを使用しているので時計の重さはあるのですが、手に巻いた時に、フィット感が良く、腕上で時計が必要以上に動かないことから、装着感は優れています。

    控えめ

    現在発売されているスポーツウォッチは、デザインの派手さと、ケースやブレスレットのエッジが立っており、非常にシャープな印象があります。この時代のスポーツウォッチは現代のものほどエッジが立っていないので、主張がそれほど強くない事も私の好みであります。

    オメガのシーマスターは、現行の高級時計のようなアイコニックなイメージが無く、装着したイメージも控えめな事も魅力的です。私のシーマスターは、発売時期が1990年代という、アンティークでもなく、最新でもない年式であり、マーケットで過大な評価になっていない事から、中古市場の価格も高騰していません。

    そのことから、世間一般での話題にならず、手に着けていても、悪目立ちせず、身につけている時計が控えめであることも魅力です。

    私は、いろいろなものを愛用し愛着を持っていますが、ものに対する執着のようなものは皆無で、私が利用しなくなったもので、知人に欲しい方がいれば、譲ってしまいます。

    過去に、所有し、譲ってしまった時計もありますが、オメガのシーマスターが手元に残っているのは、家内とともに初めて購入した機械式時計で、長年、普通に使い続けた事が、愛着を超えて当たり前になっている事が大きいです。

    着用例

    時計の紹介なので手元のアップの写真になります。サックスブルーのシャツはタイユアタイのシャツですが、白シャツと紺無地のスーツはブリオーニのスーツを合わせています。この組み合わせは、まさに、ピアースブロスナン時代のジェームズボンドの装いになっています。

    1.タイユアタイのシャツの袖口

    シーマスターRef. 2532.80とタイユアタイのシャツ
    シーマスターRef. 2532.80とタイユアタイのシャツ

    41mmの外径は当時大きく感じましたが、ドレスウォッチが40mmを超える現代だと違和感がありません。

    2.ブリオーニのスーツの袖口

    シーマスターRef. 2532.80 とブリオーニのスーツ

    本格的なダイバーウォッチながら、フォーマルな紺無地のスーツと白シャツにつけても違和感がありません。ベゼルに色が入らない事と、文字盤がマットなネイビーなので紺無地のスーツに限らず、様々なスーツに着けても違和感がない万能な時計です。

    3.1990年代のジェームズボンド

    シーマスターRef. 2532.80 とブリオーニのスーツ、90年代のジェームズボンドのスタイル

    スーツに合わせても違和感がないのは、ピアースブロスナンのボンドのイメージが大きいのですが、デザインを含めたバランスの良さが様々な装いに対応出来る、普遍性を持っています。

    ディテール

    1. オメガシーマスタープロダイバー300 Ref.2532.80
    2. スイス クロノメーター認定
    3. ケース ステンレス
    4. ブレスレット ステンレス
    5. ねじ込み式リューズ
    6. 風防 サファイアガラス風防
    7. 防水 30気圧(300m/1000ft)
    8. キャリパー Cal.1120

    好きな点

    • シンプルなデート表示付きの3針の自動巻きは使い勝手が良好
    • ベゼルに色がなく、マットなネイビーのダイヤルの控えめなデザインにより使用シーンを選ばない汎用性
    • 本物のダイバーウオッチの持つ機能美
    • 視認性を意識して作られた文字盤の見やすさ
    • リューズが大きいので巻き上げのしやすさ
    • 41mm径の大径ながら使い勝手の良いサイズ
    • 30年前のモデルなので、注目度が低く、使用時に控えめに感じること
    • アンティーク的な価値とは無縁なので、性能維持のためメーカーによるパーツ交換を躊躇なく行える事
    • 購入してから30年適切なメンテナンスをしながら使い続けて来た事

    気になる点

    • これはシーマスターに限った話ではありませんが、正規のオーバーホールをするとそれなりの金額になってしまう事
    • 以上の問題を考えても普段使いのしやすさがあまり気にならない事

    おわりに

    初めて家内とともに購入した時計が、手元を離れず、30年後においても現役で動き続けていることは、今回の記事を書かなければ特別意識していませんでした。それくらい身体に馴染んだ時計であり、Apple Watchがメインの現在においても手元に置き、たまに手に着けて時間を刻んでいこうと考えています。

    今の時代と逆行するような考えでありますが、良いものを買って長く使うということが、日々の生活を豊かにし、また装いの社会性(適度な控えめさ)を作ってくれる事が今回記事にしてわかりました。

    元々、オメガは高級な時計ではなく高性能な時計を多数リリースしてきたメーカーで、スイスやドイツの精密機器のメーカーのイメージを守り続けています。話題性や派手さは、他の時計ブランドに比べ低いのですがそのことが私にとって非常に魅力的に写っています。

    ステンレスの防水性能が高い時計は、日常性が高く、長い期間使用することが出来ます。今回30年前のシーマスターを久々に使用したら、新しいシーマスターにも興味が湧いています。

    Shop

    購入時期が古く同一商品の購入は出来ないのでショップ紹介はありません。現在販売されているシーマスターも素晴らしい時計なのでオメガの公式Webサイトをご覧ください。

    OMEGA公式Webサイト