Macroを使ってFilmで花を撮る
マクロレンズを使ってフィルムで花を撮ってみましょう
マクロレンズを使って花を撮る方は多いと思います。今回FilmでMacroレンズを使って撮った写真を紹介します。
カメラは一眼レフ
使用したカメラは、CanonのEOS-1Vというプロ向けに作られていたフィルムカメラになります。現行でいうEOS-1D Xシリーズにあたるカメラで、残念ながら5年くらい前に製造中止になってしまいました。
レンズはEF100mm F2.8L マクロIS USMというマクロレンズを使って撮影しています。
今回、全て縦構図で撮影した写真になります。カラーネガ、カラーリバーサル、モノクロの3種類のフィルムで撮影しています。
- カラーネガフィルム KODAK Portra160 ISO160で撮影
- カラーリバーサルフィルム Fuji Velvia50 ISO50で撮影
- モノクロネガフィルム ILFORD Pan-F50 ISO50で撮影
撮影した写真を見ながら、それぞれのフィルムの特徴を紹介します。
KODAK Portra160
Kodak Portra160は非常に柔らかい絵になっています。色も実際の色より少し暖色系に転んでいますがそれが独特の柔らかさになっています。(葉の緑が黄緑色に近い)フィルムの特徴に、背景がストンと落ちるので被写体が浮き上がるような写真になります。これもフィルムの面白さです。
Fuji Velvia50
Fuji Velvia50は上記のPortra160に比べデジタルで撮ったような端正な写真になっていて色もかなりリアルな色になっています。Velviaは、記憶色と言われる、ビビッドで派手目な色が出やすいフィルムで花や夕日を撮るとデジタルでは作れないような派手な色の写真が撮れ、風景写真とか撮る方が利用する機会の多いフィルムです。
1枚目の葉の写真は、なんとなく図鑑に出ていそうな写真に見えるのですが、子供時代に見た植物図鑑の写真は当時リバーサルフィルムで撮っていた事に気がつきました。
フィルム写真の特徴ですが、シャドーが落ちやすいので、その事が葉の厚みを表現しています。
ILFORD Pan-F50
最後はモノクロネガフィルムのILFORD Pan-F50になります。花は色が綺麗なので基本カラーで撮る方も多いと思いますが、モノクロフィルムで撮ると、画家の方のデッサンのようなイメージでちょっとアートっぽい感じになります。ISO50の低感度フィルムですが、光をしっかり入れて撮ると、ダイナミックレンジが広くトーンが綺麗に出ます。滅多にやりませんが、ISO25まで減感すると更に柔らかいトーンが出ます。
終わりに
花の写真は、撮られる方が多いと思います。色々な撮り方がありますが、私はマクロレンズをつけてフィルムで撮影することが多いです。どうしても同じような写真になってしまうので滅多に撮る事はないのですが、撮った写真を見ると、デジタルで撮った写真とは違った魅力があります。フィルムの選択で全然違う写真が撮れますので挑戦してみてはいかがでしょうか。
今回使ったCanonのEOS-1Vは廃盤になってしまっていますので、Shop紹介は見送りました。EOS-1VだけではなくNikonのF6も同様なプロ仕様の一眼レフなので、EOS-1VやF6に興味がありましたら中古を探してみるのも面白いと思います。