Formosa Charcoal Gray Suit

着用例

今回は、スーツのフォルムが良くわかるよう、白いコットンポプリンのFRAYのオープンカラーシャツと、ワインレッドのニットタイのみを合わせています。靴は、チャコールグレーのスーツなので、黒のオックスフォードであるマリーニのセミブローグのオックスフォードを合わせています。

非常にオーソドックスで控えめな組み合わせをしています。これにハットとサングラスをして写真を撮った事で、映画の中のシークレットサービスに見えるということにつながっています。

1.全身のフォルム

Formosa Charcoal Gray Suit 全身のフォルム 風でボトムが膨らんでいます。

肩から胸のボリュームから脇下にかけて絞り、身丈を長めにし腰回りを広げたジャケットと、極度にテーパードさせないボトムのスタイルがクラシックなシルエットを作っています。

※ 風の影響で、トラウザーズのクリースが開き、太く見えていますが、風で膨らまない通常の状況では下記の写真くらいのちょうど良い太さになります。

Formosa Charcoal Gray Suit 全身のフォルム。風がないとスッキリしたシルエットがわかります。

風でトラウザーズが膨らまないとボトムのスッキリしたシルエットもわかります。

Formosa Charcoal Gray Suit 風で軽く柔らかい生地が動きます。

上質で柔らかく軽い生地を使っているので風で生地が良く動きます。

2.身体を曲げてみます。

Formosa Charcoal Gray Suit 座っても、身体の厚みが表現され逞しく見えます。

流木に腰をかけて身体を曲げてみると、肩から胸にかけての厚みが良くわかります。この肩から胸の厚みが、身体を逞しく見せてくれます。

3.トラウザーズのシルエット

Formosa Charcoal Gray Suit トラウザーズ

トラウザーズはオーソドックスなツープリーツになります。腰回りのラインもスッキリしています。

Formosa Charcoal Gray Suit トラウザーズ後ろから

お尻のラインも綺麗にでます。ジャケットを脱いでシャツになっていますが、トラウザーズの太さとシャツの余白がちょうどよく、後ろ姿でも身体を逞しく見せてくれます。

Formosa Charcoal Gray Suit シャツとトラウザーズ

肩幅とトラウザーズの太さのバランスが良く、ジャケットを脱いでも身体が逞しく見えます。

ディテール

スーツ

  • ビスポークスーツ : Sartoria Formosa

ジャケット

  • ハイゴージライン
  • フロント3つボタン
  • 袖口は4つボタン本切羽
  • 総裏仕立て
  • ウール100%

トラウザーズ

  • ツープリーツ
  • 適度なテーパードのストレートなシルエット
  • ボタンフライ
  • サイドスリットポケット
  • ウール100%
  • 裾幅:21cm

組み合わせ

  • スーツ : Formosa ビスポークスーツ
  • 白シャツ : FRAY コットンポプリン オープンカラー
  • ネクタイ : MERORA
  • ベルト : Brioni
  • 革靴 : Marini セミブローグオックスフォード
  • 帽子 : Hermes
  • 時計 : リヒャルトランゲ : A.ランゲ&ゾーネ

おわりに

Formosaのカシミアジャケットの購入から、クラシコイタリアやナポリの仕立てに興味を持ち、ナポリ仕立てのパニコやKitonのビスポークの中から選んだのは同じFormosaのスーツでした。

古着なので、サイズが合う事が前提で選びましたが、カシミアジャケット同様、非常にスッキリした洗練されたシルエットを持っています。

スプレッツァトゥーラの体現

文中で述べたように、身につけると、要人の護衛を行うシークレットサービスに見えるような、究極の控えめさと男性的な魅力を内包しているスーツになります。

このようなスーツを、今ほど情報がなかった20年前に、ナポリの巨匠であるFormosaを選び、良好なリレーションで仕立てた、前オーナーの見識とスプレッツァトゥーラを体現している姿勢に敬意を感じています。

ビスポーク

ビスポーク(フルオーダー)でスーツを仕立てる事の意義は、身体に合っている事や、好みや目的が反映されることなどがあります。一般的には、折角オーダーするので、こだわった生地や柄の良い生地を選ぶところを、前オーナーは地味なチャコールグレーの生地で仕立てています。

本人に聞いてみないとわからないのですが、恐らく完成イメージをしっかり持てた方だからこそ仕立てられたスーツであることは想像できます。

今回のFormosaのスーツを着ることで、素晴らしいビスポークのスーツは、作り手の技巧をよく知り理解を示し、その上で、目的を伝え、スーツを仕立ててもらうという双方の信頼関係がないと作りえないと感じます。

英国やイタリアのテーラーやサルトで初めてビスポークをすると、1.2着はしっくりこないが3着目あたりで、本人に合った素晴らしいスーツが出来上がるという、半ば都市伝説のような話もまんざらではないのではと感じています。

ビスポークを楽しめるよう、作り手のことを良く理解しその上で良好なリレーションを行える知見をしっかり持つことが大事であることを考えるきっかけになっています。

このことは be-spoken : 話し合いの意味の本質であります。装い以上に人が人と接するあたり前のことを用いた言葉であり、ビスポークとよく言われる言葉ですが、意味を考えると賢者の格言のようなものであると感じています。

Shop

今回紹介した、Formosaのビスポークで仕立てたチャコールグレーのスーツを購入したのは、Artigiano ciaoさんになります。お店についての詳細はカシミアジャケットの記事で紹介しています。

[ Formosa Cashmere Jacket の記事]

Artigiano ciao 公式Websaサイト

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