Formosa Charcoal Gray Suit

Formosaのカシミアジャケットを購入した、Artigiano ciao オーナーの考えに感銘を受け、クラシコイタリアのスタイルに興味を持ち、クラシコイタリアに属するスーツやジャケットが着たくなります。

[ Formosa カシミアジャケットの記事 ]

クラシコイタリアと称されたイタリア各地で仕立てたジャケットやスーツには、何故、優れた着心地と、優れたスタイリングが両立出来ているのか?という疑問の答えを知りたいと考えます。

私の好奇心を刺激したこの答えを見つけられると、男性の装いにおいて一つの完成したスタイルである、ジャケットやスーツのスタイルをより深く楽しめるのではと考えています。このことは審美眼を磨く事にも繋がります。

今回紹介するFormosaが仕立てたチャコールグレーのスーツは、BrioniともKitonとも異なる、作り手と依頼者の装いに対する哲学が具現化されています。このことは優劣ではなく、既製品であるBrioniとKitonとビスポークで仕立てたFormosaの違いになります。それぞれの利点と価値の基準は、スーツをどのような形で着るのかの答えの違いとなります。

Brioni Brunico

Brioni Brunico

Brioni Brunicoは2010年以降のスーツなので、タイトでスリムに仕立てられ、モダンなスタイルに感じます。虚飾を排したフォルムは顧客の社会性を重視しているBrioniの哲学を感じます。

[ Brioni Brunicoの記事 ]

Tie Your Tie Kiton

Tie Your Tie Kiton

2005年のスーツなので、2010年以降のBrioniと比べるとゆったりしたシルエットになります。フランコミヌッチ氏の美学が表現されているスーツなので、控えめながら装いを楽しめるスーツです。

写真を並べて気がつきましたが、Tie Your Tie Kitonはコンケープドショルダーになっておらず、肩から胸周りが丸い曲線で構築されています。

[ Tie Your Tie Kitonの記事 ]

Formosa Charcoal Gray Suit

Formosa Charcoal Gray Suit

Formosa Charcoal Gray Suitも2005年のものなのでBrioniと比べるとゆったりしたシルエットになっています。Kitonと同じナポリの仕立てですが、こちらはコンケープドショルダーになり、フォルムも少し直線的でシャープに感じます。

古着で購入という形で、私が引き継いだスーツですが、身につけると優れた着心地の良さを感じ、より男性的な魅力を程よく(この程よくが重要です)表現できる、優れたスタイリングを持つスーツになります。

Formosa Charcoal Gray Suit

海辺で撮影していますので、潮風が強く、生地が柔らかく軽い為、クリースが開きトラウザーズが膨らんでしまいます。実際は写真で見るほどトラウザーズは太くなく、程よい太さのスッキリしたシルエットになっています。

要人の護衛服?

写真を撮り、自身が着た姿の印象が、購入時に、鏡の前で確認した姿から想像していたものと良い意味で異なります。私の個人的な印象ですが、私がFormosaのスーツを着ている姿から、どのような人物を連想するか?と考えると、最初に浮かんだのは、あくまで映画の世界ですが、要人の護衛を行うシークレットサービスのような職業の人になります。

チャコールグレーのスーツがダークネイビーに匹敵するフォーマルな色のスーツなので、ブリオーニのスーツのように、ビジネスや公職といったイメージを連想していたのですが、見事に裏切られました。

映画の世界を考えると、ダークスーツに帽子を被り、サングラスをしたら、ゴッドファーザーなどのイメージからマフィアのようなスタイルになりそうですが、そうはならず、要人の護衛を行うシークレットサービスのスタイルになっています。

このシークレットサービスに見えることに、Formosaの仕立てと、ビスポークを依頼した前オーナー両者のセンスの良さを感じています。何故シークレットサービスに見え、そのセンスに感銘したのかを考察するとナポリ仕立てのスーツの一つの側面とナポリのサルトであるFormosaで仕立てる意義が見えてきます。

1.シルエット

Formosa Charcoal Gray Suit 正面から

Formosaのカシミアジャケットの記事で触れていますが、Formosaの仕立ての特徴に、ジャケットのシルエットが縦長のスッキリとしたシルエットになるよう仕立てられています。

2.襟周りの仕立て

Formosa Charcoal Gray Suit フロントボタンを開けてもスタイルが崩れません。

フロントボタンを外し前を開けてみます。Formosaの襟の特徴に、緩いカーブが入る事で、前を閉めても開けてもスタイリングが崩れない事があります。

3.胸から肩の仕立て

Formosa Charcoal Gray Suit コンケープドショルダー

カシミアジャケットでは、それほど感じなかったコンケープドショルダーが良くわかります。ジャケット全体でシルエットを見ると、一番細いお臍上から肩と腰に広がるシルエットがXの字に見えます。

4.バックからのシルエット

Formosa Charcoal Gray Suit 背後からのシルエット

後ろから見ると、Formosaの特徴である縦長に見えるスッキリしたシルエットがより良くわかります。実寸より長くスマートに見えるのは、仕立ての良さに起因しています。

5,生地感

Formosa Charcoal Gray Suit 生地感

色味はオーソドックスなチャコールグレーの生地になります。ビスポークなので生地の詳細はわかりませんが、感触から高番手の柔らかいウール生地を使っていることがわかります。

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