今冬はDiorのスリムフィットのブラックデニムをはじめ、細めのパンツを履く機会が多くなっています。例年であればLevi’sの501やLeeの101が常用となるのですが、細めのパンツの洗練されたシルエットの魅力に目覚め、これまでのスタイルと少し異なった形で冬の着こなしを楽しんでいます。
デニムのインディゴカラーから解放されベージュ系の色味を取り入れることが多くなっています。
そんな中おそらく一番履いたであろうパンツが、Visvimのジャーマンコードで仕立てたスリムフィットのパンツVisvim FLUXSUS 01 SLIM G.CORDSになります。色がベージュですがジャーマンコードの硬い質感から、少しグレーがかっていて、ベージュのトーンより少しクールな色合いとなっています。
形がスリムフィットながら、細めのストレートのシルエットなので、さまざまなものと合わせやすく重宝しています。
Visvimは、古着を含め、もう少し広範囲なアメリカの伝統的な服飾にインスパイアされたアイテムを展開しています。ネイティブアメリカンの伝統や、日本の伝統工芸、世界で大事に残るものづくりの手法などを取り入れた非常にこだわったもの作りをしています。
Visvimのセンスの良さと、こだわりで作られたFLUXSUS 01 SLIM G.CORDSを紹介します。
FLUXSUS 01 SLIM G.CORDS
1.パッチ

高密度に織られた硬いジャーマンコードの生地ですがパッチは柔らかいディアスキン(鹿皮)です。
2.ジャーマンコード

高密度のジャーマンコードの細かな縞が良い質感です。
3.前からのシルエット

シルエットは細身ですが、ウエスト周りや股上の深さ、腿周りの太さ、裾幅とシルエットが絶妙で、履いた際に見た目の細さほど履きにくくありません。
4.後ろからのシルエット

Visvim FLUXSUS 01 SLIM G.CORDSリアのポケット位置を低めにしています。このことで上着を着てもお尻のポケットが使いやすく、後ろから見たシルエットが非常に綺麗に出ます。これはTenderのデニムと同じ発想で、古いワークウエアで持ちいられているモチーフです。
はじめに
Visvim
私のVisvimの認識ですが、過去に、ハンドメイドでこだわった作りの良い靴を作っていたイメージがあり、靴専業のブランドと考えていました。家内と中目黒を散歩した際に、古民家をリノベーションした面白そうな店があり、そこがVisvim General StoreというVisvimのショップでした。覗いてみたらセンス良く、非常にこだわった服や靴を展示しています。
Visvimには靴のイメージがありましたので、まずは、スニーカーやブーツなどを見せていただき、コンバースのオールスターをモチーフにしたスニーカーと、スエードで仕立てたワークブーツが気になります。
服なども見せていただくと古着をモチーフにしながら独特の風合いを持っています。スタッフの方と話をすると、デニムのインディゴが本藍染だったり、ジャケットの染めが泥染だったり、麻とウールの混合素材などを独自に開発するなど、他のブランドでは見ることが出来ない面白い素材と染色技術を使い服を仕立てています。
手作り感や職人技術が感じられるものづくりをしている事がわかり、展示されているアイテムが非常に魅力的に見えてきます。その中から、私は、スニーカー、ブーツ、デニムシャツ、デニム、ジャーマンコードのスリムパンツを購入します。
Visvimのアイテムは、非常に面白いものづくりの観点で作られていて、購入以降、利用頻度も高く愛着があります。今回紹介するFLUXSUS 01 SLIM G.CORDS以外のアイテムも非常に優れたものですので今後紹介していきたいと考えています。
Flaxsas Slim
今年は、従来のストレートのデニムより少し細めのパンツを履いています。元々、細身のパンツはあまり持っていないので細身のベージュカラーのパンツが欲しくなります。クリースとプリーツがない細身の5ポケットのベージュカラーのパンツを探していますが、なかなか好みのものが見つかりません。
5ポケットのストレートカットのホワイトデニムであるLeeのウエスターナーの復刻版に興味はあるのですが、私がイメージするのは、ウエスターナーよりもう少し暖色系のベージュで、スリムなシルエットのものになります。Visvimのスタッフの方にそのようなイメージを伝えたところ案内されたのが今回紹介するFLUXSUS 01 SLIM G.CORDSになります。
Beige and White.
今年は従来のデニムばかりでなく、ベージュや白に近いパンツを履いています。私の心境の変化というかファッションに対する意識の変化のようなものがあり、これまであまり身に付けなかったものを身につけて楽しもうという意識が出てきています。
ベージュや白と茶の組み合わせは、上品で洗練されたイメージがあり非常に大人っぽい色使いの印象があります。従来の私の感覚ではもう少し歳を重ねてから身につける色という印象があり、これまで私が身につけてこなかった組み合わせになります。
いざ、ベージュや白のパンツを履くとなると、チノのようなトラウザーズか、カーキに近くなりますがワークパンツなどが候補に上がります。元々、アメカジが好きなので、ワークパンツやチノは持っていますが、求めている細身のシルエットではありません。
ホワイトデニムも持っていますが、ホワイトデニムの色がイメージしているベージュとは異なっています。イメージに近いものを探しますが、中々イメージと合うものが見つかりません。
G.Cords
今回購入したFLUXSUS 01 SLIM G.CORDSですが、高密度に織り込まれたジャーマンコードで仕立てられています。ジャーマンコードは軍用に使われた生地で、少し硬めで耐久性の高い生地になります。
あまり、ジャーマンコードの生地で作られたアイテムを着た覚えはないのですが、実際に手に取って見てみると、過去に何度か見たり触れたりした生地であり、懐かしい感触があります。
デニムより薄く感じますが、生地はしっかりしており、少し硬く感じる生地感です。コーデュロイを細かくしたような感じもありますが、コーデュロイの柔らかさと真逆の硬さです。
FLUXSUS 01 SLIM G.CORDS
Visvimのスタッフの方に、Leeのウエスターナーの色が少し暖色になり、もう少し細身のシルエットのパンツを探している。と伝えたところ、イメージに合うかわかりませんが、ジャーマンコードで仕立てた、細身のファイブポケットの展開をしているので試しに観て見ますか?と言われ、ものを見せていただきます。
この時、案内されたのがFLUXSUS 01 SLIM G.CORDSのベージュになります。FLUXSUS 01 SLIM G.CORDSはブラック、ネイビー、私が購入したベージュの3色を展開しています。私の写真ではわかりにくいのですが、ヴィンテージ処理がされていて、ブラックやネイビーは絶妙な色落ちが出ています。ベージュは色落ちはわかりにくいですが、シミのような加工がされていて新品のような堅さはなく、こなれた感じがあります。
最初見た時、ジャーマンコードの生地感が、イメージするデニムやチノの生地と異なっていたので、どうかなと考えますが試着をしてみます。生地が硬く、思ったより薄い生地ですがサイズはちょうど良く、見た目ほどタイトには感じず、ちょうど良いサイズ感です
生地の硬さと薄さから、非常に綺麗に皺が入り、足が細く見えます。レングスもちょうど良くスニーカーでもヒールのあるブーツでも大丈夫であり、履いてしばらくすると、硬く感じたジャーマンコードも少し柔らかくなり思っていた以上に綺麗なシルエットが出ています。
シルエットと作りと色が、まさに探していたベージュの細身の5ポケットパンツなので迷わず購入します。色、質感、デザインともに非常に優れたパンツで、様々な着こなしに重宝しています。
FLUXSUS 01 SLIM G.CORDSと長い名称ですが、Visvimのアイテムは独特の名前がついています。
- Fluxsusと名のついたものは素材や染色技術にこだわっており、高密度のジャーマンコードなどが該当しています。、ガーメントダイやエイジング加工などが施されています。
- 01 Slimは01が定番のストレートでありそのストレートを細めにしたものです。テーパードしたシルエットと股上が少し浅くなります。
- G.CORDSはジャーマンコードを表しています。
私個人的な印象ですが、Visvimのジャケットなどのアウターのコンセプトがポールハーデンと共通していると考えています。アイテムからは想像し難いですがブランドコンセプトや世界観はコムデギャルソンにも共通していると感じます。考えてみたら、コムデギャルソンがポールハーデンのアイテムを扱っていますのでそのような印象を受けているのかもしれません。
着用例
私の従来のスタイルである、ストレートフィットのデニムであるLevi’sの501やLeeの101と異なり、ボトムが白(ベージュ)になることにより、上品で洗練された組み合わせになります。
ストレートフィットのデニムより全体のシルエットが細くなりますが、皺が綺麗に入る事で、ボトムがスッキリと見えます。
ブルネロクチネリは、組み合わせるアイテムに寛容ですが、独自のスタイリングを持つDiorのアウターは、組み合わせるボトムを選びます。Visvimの細身で綺麗なスタイルは、Diorのアウターとも相性が良いです。
1.ブルネロクチネリのシアーリングライダースジャケット

ブルネロクチネリのシアーリングライダースジャケットと合わせています。今年はこのような色味の組み合わせが好きでパンツを探しています。ジャーマンコードの硬さから出る皺がスタイルを綺麗に見せてくれます。
2.Diorのピーコート

白のパンツに黒のピーコートを羽織る上下無彩色に、グリーンと茶を合わせると上品にまとまります。スタイルに癖のあるDiorのピーコートでも、Visvimの細身のシルエットは相性抜群です。
3.Boncouraカシミアフィッシャーマンセーター

Boncouraのカシミアフィッシャーマンセーターと合わせて全身ベージュ系のスタイルにしています。従来の私ではあまり考えなかった組み合わせですが上品に纏まります。裾幅が絶妙で、スリムのようなテーパードではなく細身のストレートシルエットになります。
4.低めのバックポケット

腿から膝に少しゆとりを持たせていますので履いた感じは見た目ほど窮屈な感じはありません。この写真からお尻のポケットが下に付けられているのもわかります。
5.サイドシルエット

サイドからのシルエットも非常に綺麗に出ます。
6.Visvimワークブーツ

同じVisvimのワークブーツと合わせるとバランスが良い力の抜けたシルエットになります。
ディテール
- FLUXSUS 01 SLIM G.CORDS
- 綿に特殊な加工をしたジャーマンコード生地を仕様した5ポケットパンツ
- ガーメントダイ
- ダメージ加工
- レギュラーフィット、ややテーパードしたシルエット
- ミディアムライズ
- ボタンフライ
- オリジナルファスナースライダー
- オリジナル鉄製ネオバボタン
- リベット、刺し子入り天然染色加工を施したディアスキンパッチ
- 100%綿
- 色 ベージュ
- サイズ1
組み合わせ
- パンツ : Visvim FLUXSUS 01 SLIM G.CORDS
- カシミアフィッシャーマンセーター : Boncoura
- シアーリングバイカージャケット : ブルネロクチネリ
- カシミアミーコート : Dior
- 薄緑のカシミアニット : Tom Ford
- マウンテンブーツ : ブルネロクチネリ
- スエードチェルシーブーツ : John Lobb
- ダービーシューズ : John Lobb
- スエードブーツ : Visvim
おわりに
今冬に入り、探しているものの、なかなかイメージに合うものがなかった、細めのベージュカラーの5ポケットパンツとして購入した、Visvim FLUXSUS 01 SLIM G.CORDSになります。
デニムでもチノでもないジャーマンコードを使った5ポケットのボタンフライですが、細めのシルエットや、高密度のジャーマンコードの質感、ダメージ加工を含めた絶妙なベージュカラーなどが、どのような上着や靴と合わせても相性が良く、ベージュの持つ上品さと着こなしの組み合わせ易さから、今冬一番活躍しているパンツになります。
同じシルエットのウオッシュとダメージ加工したデニムも購入しており、こちらも古着のLevi’sやLeeとは異なる世界観を持っています。生地感やカラーは古着のようですが、細身のシルエットがモダンで、着こなしの幅を広げてくれます。
Visvimは古着をベースに、アイテムを展開していますが、古着をベースとした他のブランドと異なるのは、素材や織り方にこだわっており、職人技術や伝統工芸の手法を上手く取り入れて、現代のアパレルと自然に調和するようなアイテムを展開しています。私も、職人技術や伝統工芸は大好きであり、日常着るものにさりげなく取り入れているVisvimの服には深い敬意を持っています。
恐らく、Visvimのファンは私より若い世代が多く、展開するアイテムも、私より、若い世代の方が着た方が素敵なものも多く、私には似合わないものもありますが、お店に行き、ディスプレイされているアイテムを見ると非常に魅力的でスタッフの方にアイテムについて尋ねると、どのアイテムも作りに非常にこだわっている事が良くわかります。
私が購入したジャーマンコードのスリムも、高密度に織られており、ファッション的な面白さだけでなく、耐久性があり丈夫な生地である事が、長く大事に愛用しながら古着のようなエイジングを楽しめるように作られています。
Boncouraのアイテムも、購入後のエイジングを考えられた作りですが、視点が異なるVisvimのアイテムの本質も購入後のエイジングを考えられており、その本質に私は魅了されています。
今回紹介したFLUXSUS 01 SLIM G.CORDS以外のアイテムも素晴らしく、着用する機会も多いので、今後記事で紹介していきたいと考えています。
Shop
今回紹介したFLUXSUS 01 SLIM G.CORDSを購入したのは、中目黒にあるVisvim General Storeになります。
古民家を丸ごとリノベーションした店舗は、日本家屋の特徴を上手く活かし、各アイテムをテーマで部屋を分けてスペースを広く取りアーティスティックとも言えるような形で展示しています。この日本家屋の展示もVisvimが実践している日本の伝統工芸や職人技術を取り入れる事と共通していて、陶芸作家の食器の展示のような雰囲気があります。
店内に簡単なカフェスペースもあり、コーヒーで休憩する事も出来ますので、ゆっくりアイテムを見ることが出来ます。
Visvimはグローバル展開をしているので、世界的な評価も高く、世界中にファンがいるので、店内には様々な国の方が来店しアイテムを購入しています。スタッフの方と話をした際、私が、Visvimが展開するジャケットの素材や作りの印象としてポールハーデンと共通していると言ったら、ポールハーデンのファンであるジョンガリアーノも来店しVisvimのアイテムをじっくり見ていったといった話を教えてくれました。
スタッフの方も、非常に親切で、Visvimのアイテムについての理解も深く、Visvimの文化面でもある作りへのこだわりや素材や職人技術ついての知識も豊富でアイテムにまつわる色々な話を教えてくれます。
Webサイトもセンス良くアーティスティックな作りをしていて、Visvimというブランドにレーベルのようなジャンルがあり、コンセプト事にアイテムが分かれています。ただ、初めてWebサイトや、店舗のアイテムを見た際に、少しわかりにくいところがあるので、スタッフに質問すると色々教えてくれますので、理解できると思います。
扱っているアイテムは、どれも非常にこだわり、製造工程の素晴らしさもさることながら、着る人が服を着ることを長く楽しみ、自分のものにしていく過程を楽しめるよう、様々な技術や素材について研究熱心なブランドですので、一度購入するとファンになる方が多いのも理解できる優れたブランドです。
Visvimのアイテムは基本男性向けですが、女性から見ても可愛らしいユニセックスでも着用出来るアイテムも多く、WMVという女性向けのラインも展開していますので、休日、目黒川の散策に来たら奥様と覗かれてみてはいかがでしょうか。
